谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
みなさまの「社会性の知性の発達」(脳の発達)の道しるべとしてお役立てください。

読むだけでは、情報の浪費になり、せっかくの情報を無価値にします。そこで、お読みいただいたら
[ワンマンカウンセラー・コース(人間関係の能力づくり)]
[お試しカウンセリング] [カウンセラー養成ゼミ] [ゼミ・イメージ切り替え法]
[脳の働き方から変える新・性格教育法] [入会案内]
のいずれかをクリックして、ごらんください。
なお、ご投稿は、「文章」に社会性があること、社会的責任が表現されていること、を基準にして受け付けます。

うさ子とクマ江の掲示板はこちら

[トップページ] [新規投稿] [タイトルリスト] [スレッド一覧] [内容表示] [使い方]
件ずつ ページ目 and or 検索

[次の10件>

[3676] 読むだけで幸せになる手紙・目を見て話せれば幸せ 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/19(木)11:16
[3676-1] 読むだけで幸せになる手紙・目を見て話せれば幸せ 谷川うさ子 2015/03/19(木)11:16
   メールとアプリの時代は、対人関係が楽になりました。顔、目を見て話さなくてもすむからです。だからこそ、顔、目を見て話す力が実力になっています。


 私は、学校の授業中に黒板が見れません。目が悪いというのではありません。
 先生が前にいると黒板に書いてあることをノートに書きとれないのです。顔をあげてまっすぐに前を見ると顔がこわばります。
 ここで、何を考えたらいいんだろう?どういう態度をとればいいんだろう?と思ってしまうのです。


 わたしは、高3の女子校生です。
 大学に行くために受験勉強をしています。
 大学に進学するのは楽しみです。
 誰ひとりとして自分を知らない人たちの中に早く行きたいと思っています。毎日、そのことばかりを願っています。
 わたしは、中学2年生のころから人間関係にとても神経質になりはじめました。それまでは、人と話すのは好きでした。
 自分からどんどん話しかけて大きな声で笑っていました。今も、家の中ではころっと変わってのびのびとふるまっています。
 家の外でも、こんなふうに本当の自分を出せればいいのになあと思います。
 中学2年生のころから、人の目が気になりはじめました。人から何かを言われると、反応が遅くて、顔がぎくしゃくとこわばるようになったのです。


 女の子の中学生の時期は、人生の中でいちばん人間関係に敏感になるころですよね。思春期といわれているくらいです。
 だから、学校に行ってお友だちとお話するのはすごく楽しみです。グループができて、毎日、何人かの女の子とおしゃべりをするとわくわくします。笑えるし、相手の女の子が笑うと気持ちが嬉しくなります。
 わたしも、中学1年生まではいつもにこにこしていました。グループの誰かに会うと目を見て、話す前からにこにこし合っていました。学校に行って帰る時刻になると、もう家に帰る時間かと、明日も学校に来るのが楽しみでした。
 

 中学2年生になったばかりの4月のある日です。仲良しのグループの5人で輪になってお弁当を食べました。机を寄せて、顔を見合わせながら食べるのです。
 順子ちゃんが話します。
 「駅のホームでね、ハトさんがテクテクと歩き回るのよ」
 順子ちゃんは、ハトさんのように首を前、後ろにひょこひょこと動かしてみせます。
 みんなは、順子ちゃんの顔を見て笑います。
 わたしもおかしくって笑いました。
 西子ちゃんが話します。
 たあいのない話です。
 みんなは、お弁当を食べるのをとめて、顔をあげて、西子ちゃんの顔を見て、わっと笑います。
 順々に誰かが話すとそのつど、食べる手をとめて、話す人の顔を見て笑います。
 わたしの番になりました。
 わたしも思いついた話をしたとおもいます。
 みんながわたしの顔を見て笑った時、見られている自分の顔が笑えなくてひきつったのを感じました。
 みんなはまた、次々に何かを話します。わたしは誰が、何の話をしたのか記憶がなくなりました。
 うつむいて、何もしゃべらずにお弁当を食べたのだろうとおもいます。
 グループのみんなは、やがてシーンとしはじめました。

[3676-2] 谷川うさ子 2015/03/19(木)11:16
    中学校を卒業するとき、グループのみんなは、このままでいたいねと言い合っていました。
 高校入試が終わったころです。
 わたしは違いました。何もかも変わった人たちのところへ行きたいと願っていました。卒業する日をひたすら夢にまで見ていたのです。
 わたしは、わたしなりに、人間関係は、人の目を見て話すこと、にこやかに笑って話すことに価値があるのではないと考えます。きちんと話せればいいので、明るく話そうが、暗く話そうが、そこに会話の価値があるのではないと考えました。そこで、がんばって話をしようと努力しました。
 でも、どうしても会話がうまくいかないのです。
 人に自分の気持ちを伝えられないことほど悲しいことはありません。
 学校からの帰り道は、高校で同じクラスになった東山冬子さんといっしょに帰ります。
 電車も降りる駅も同じです。
 

 東山冬子さんは、すぐに誰とでもうちとけます。帰り道は、電車の中でも、誰かがやってきて話しかけます。
 一緒にいるわたしにも話しかけます。わたしが話すと、話しかけた人はサッとあらぬ方向を見るのです。
 そして、わたしの顔を見ないで、電車の窓の外か、隣の東山冬子さんの顔を見ながら、わたしへの返事の話をするのです。東山冬子さんは自分に話しているかのように、楽しげにうなづいて聞いています。
 バイバイをするときは、そこにわたしはいないかのようになります。電車の中の他の乗客の中の一人という目で見られるのです。

 
 高校の授業の勉強は、むずかしく思えるようになりました。教室で、まわりの人と仲良く話すのがむずかしいと思えることと何か関係があるようにもおもえました。
 授業中、先生が授業を楽しくしようとしているのが分かります。脱線して、自分の経験のことを話します。わたしにはこれがよく分からないのです。
 今のこの教科書の学習のことと、先生の個人の経験とどうつながるのか?がどうしてもむすびつけられません。先生の話がつまらないというのではありません。クラスの生徒はおもしろがって笑っています。
 わたしはひとりだけぎこちなくなって、頭を下げて笑えません。身の縮むような思いがします。黒板に書かれたことは、先生が前にいるとおもうと書きとれないのです。
 わたしが学校を休むことなく行けたのは、いつも一緒に帰る東山冬子さんが優しかったからです。
 たぶん、わたしは、どの教科も、参考書を見たり、辞書でコトバの意味をほつほつと調べたりしてできるだけ正しく文や文章の意味を分かろうとしたので、先生が嫌いにならずにすんだのかもしれません。
 担任の先生は、励ましのつもりで言いました。
 「大学に行っても、困ったことになるのは、話しかけても何を考えているのか分からないからだ。一人遊びの世界に入って脱け出せなくなるぞ」。


 今川焼子さん(仮名・17歳)の物語です。
 「まっすぐ」という言葉があります。日本人の一部の人を除いて「まっすぐに話す」「人の話をまっすぐに聞く」ということができません。
 「真直ぐ」と書きます。
 少しも曲がっていなくて、真一文字のことです。
 どこにも寄らずにまっすぐに家に帰るという言い方をします。
 少しもつつみ隠さないこと、正直なこと、が「まっすぐ」です。今川焼子さんは、人の話をまっすぐに聞く、自分の気持ちをまっすぐに言葉で言い表して伝えるということができないということで困っています。
 人間は、誰でも、乳・幼児の頃までは、ものを見るにしても、人の言葉を聞くにしてもつねに「まっすぐ」という脳の働き方を完成しています。
 ほぼ0歳8ヵ月から1歳半までの時期です。

[3676-3] 谷川うさ子 2015/03/19(木)11:16
    「あれ、なあに?」と聞いたり指でさし示すのが2歳から3歳までの時期です。
 「共同注意」とか「共同指示」といいます。この年齢の時期に、母親が返事をしない、子どもの問いに答えない、ということがあると、脳の働き方は、目も言葉も耳も「まっすぐに働く」という言語能力を記憶できないのです。
 4歳から5歳にかけての子どもの「行動」のひとつひとつを正しく秩序立ったものにするということをていねいに、行動の目的に即して耳から脳に伝えて、脳の中の目の視覚の経路にむすびつけてあげないばあい、それが暴言とか暴力を現わす原因になります。
 
 
 今川焼子さんは、ポルソナーレで日本語のしくみが「まっすぐに話す」という文の型になっていないことを教わりました。
 自分の気持ちがなにか、別のことにとらわれていると、そのことにとらわれるままにまっすぐではない話し方になることに気づきました。頭の中に、気になることがあると、相手の話をまっすぐに聞くことができなくなります。


 お友だちからメールが来たときは、メールに書かれている言葉だけを使ってお返事を書きます。
 返事はすぐに入力しないで、ノートにメモを書いてから、相手の人の書く言葉を自分も使って文を書くことを練習しました。
 今川さんは、今は大学生です。出会った人の名前を憶えて、「南川さん」と相手の人の名前を呼んで「今日はいいお天気ですね」とにっこり、まっすぐに話します。
 初めての人には「わたし、今川焼子です」とフルネームでまっすぐに自己紹介します。
 日本語もまっすぐに言い表わせます。
>> スレッド[3676]に返信

[3675] 読むだけで幸せになる手紙・ブスッとする性格を変えたら毎日、心は晴 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/17(火)13:19
[3675-1] 読むだけで幸せになる手紙・ブスッとする性格を変えたら毎日、心は晴 谷川うさ子 2015/03/17(火)13:19
   日本人は、内扱いと外扱いで生きている。内扱いは快適だけど、外扱いを忘れると辛い症状が出てくる。そこでちょっとだけ頭を切り換えるだけで毎日、心は晴々。


 わたしは、自宅から大学に通っています。2年めです。
 大学では英語を勉強しています。英語は好きなので毎日、よく勉強しています。勉強はちっとも苦になりません。
 辛い思いをしているのは、人間関係です。

 
 大学には、仲のいい女の子の友人がいます。3人です。
 入学してすぐに3人も友人ができて幸せそうですね、とお思いかもしれません。友だちがいないと悩んでいる人がいるという話も聞くので、恵まれているとおもいます。
 わたしは、友人と二人で会って、二人だけで話をするときは気分が落ちついています。3人、もしくは4人で話すと、胸の中が波立ちます。なぜか、ざわざわしはじめます。
 意識しはじめて赤面してきます。
 3人になると、わたしを除いてその2人が話します。それは、話のなりゆきというもので、自然なことです。わたしをのけものにしようとか、ハブケにしようということは全くないということは、よく分かっています。
 わたしは、相手の人たちが女性なのに、3人以上で話すと、ちょっとしたことで顔が赤くなります。
 

 わたしは、女性の友人と一対一で話すときはごくふつうに話せます。でも、わたしの話を聞く人が、2人以上いると、すごく話している自分を意識してしまいます。たちまち顔が赤くなります。こうなると自分でも何を話しているのか分からなくなります。
 話す言葉は頭の中に思い浮ぶのですが、自分が話しているという感覚がなくなります。だから、下を向いたり、相手の人から顔をそむけてあらぬ方向を向いてしまいます。相手の人は、わたしがソッポを向くので、拒絶しているかのように受けとり、たちまち緊迫ムードがたちこめます。会話どころではなくなります。
 わたしは、こんな自分が情けなくて、とても腹立たしいのです。


 わたしは、親しい友人と一対一で話すときは、よく話します。
 だから、メールも好きです。自分の思うままになんでも言えます。
 家の中では、すごく短気でわがままです。自分でも、自分勝手だなあと思います。
 入浴したくないと思えば入浴しません。
 母親が「お風呂がわいているよ。ちょうどいい湯加減だから入りなさい」と言います。
 今、入浴しようと思ってはいなかったわたしは、母親のこの呼びかけの言葉がムカッとします。
 「聞こえたかな?お風呂に入りなさい」とつづけて言われると、すごく腹が立ってくるのです。
 「いま、忙しいんだよ、入りたくないよー」と怒鳴ってしまいます。
 忙しいといっても、パソコンでゲームをしているだけなのに、です。

[3675-2] 谷川うさ子 2015/03/17(火)13:19
    わたしの母親は、お汁粉をつくるのが上手です。小豆の餡(あん)から自分でつくります。餡(あん)を水でのばして、白玉を入れます。
 ほんのり甘くて、サラサラの小豆の餡(あん)の口あたりがよくて、学校から疲れて帰ってきていただくとほのぼのと幸せな気持ちになります。
 こういうおいしいお汁粉をつくってくれる母親には、いつもベッタリで甘えていました。そういうときのわたしは気分もいいのでにこにこしています。
 大学に行くようになると、母親のつくる汁粉がうとましく思えるようになったのです。
 本当は、お汁粉を食べたいのに、話しかけられるとブスッとしてつっけんどんな態度をとります。
 「おいしいよ、お腹がすいたでしょ、いっしょに食べよう」と言われると苦痛を感じます。
 後で、ああ、悪いことをしたなあと後悔します。わたしは、自分でも精神が不安定なのがよく分かります。
 いつでも変わらずに優しくて、心温まる笑顔で話せる人間になりたいとおもいます。


 学校に行くには電車に乗って通学します。いつも決まった駅で降ります。通学も慣れてくると、同じ顔ぶれの人を見るのに気がつきます。男の人もたくさんいます。わたしは、自分と同じくらいの年の男の人を見るとすごく意識します。男の人とちらっと目が合うと顔が赤くなるのです。自分でも、なんでこんなに顔がカッカとほてってきてみるみるトマトのようにまっ赤になるのか不思議です。そしてとても自分が哀れに、悲しく思えます。


 西向夕子さん(19歳・仮名)の手紙です。西向夕子さんの物語は、日本人が誰でも親しんでいる「親疎」の対人意識です。
  「親疎」とは、親しい人と話すときは、言葉も態度も「省略する」というものの考え方です。
 食堂での会話がいい例です。
 「なに食べる?わたしタヌキ」
 「わたし、キツネ」 
 「わたし、ウナギ」
 「わたし、ブタさんよ」
 ここでは、自分自身がタヌキやキツネ、ウナギ、ブタであると言っているのではないことは、日本人には誰にもよく分かります。キツネうどん、ウナギ丼、タヌキうどん、ブタ丼という言葉が省略されています。
 話すことの目的、行動の目的を省略するというのが日本語のつくる「親疎」の共通のものの考え方です。この「省略」は「内扱い」といって、イバリとか見下し、軽蔑や侮蔑の態度をあらわしてもよいと思える相手に向かって言い表わされます。
 「内扱い」とは、相手の欲求を察知することです。「自分の気持ちをわかってくれ」という言い方がなされます。相手の気持ちを察する。そのために相手の顔色や表情を見る。すると言葉は可能なかぎり省略される。言い表わされる言葉は一言か二言。これが「内扱い」です。ここでの人間の脳は、視覚、聴覚、触覚のうち、ほとんど触覚の認知だけで行動を成立させます。聴覚は機能障害を起こしたのも同然になります。話されている言葉のほとんどが聞こえなくなります。
 触覚とは、人間のほとんどの欲求をつくります。食欲、性欲などです。ここから、過食や拒食が起こります。

[3675-3] 谷川うさ子 2015/03/17(火)13:19
    西向夕子さんのように、言葉の目的が分からずに行動だけを成立させる人は、男性、女性にかかわらず、性的な欲求が喚起されて性的な意識が起こります。この性的な欲求のイメージは、相手は誰か?は問いません。そういう認識のための脳の働きはおこなわれていないからです。
 西向夕子さんの悩みは、家の中でも、最低限の「外扱い」の対人関係の法則の実行が有効でした。


 わたしは、ポルソナーレからのアドバイスのとおりに、母親からお汁粉のつくり方を教わって、自分でもつくってみることにしました。小豆からことことと煮ます。一晩、水に漬けてから煮るのです。漉し餡(こしあん)にします。晒(さら)してサラサラの餡(あん)にします。
 弱火でゆっくり温めて白玉を入れます。
 お汁粉をつくっている母親の姿が思い浮びました。
 お汁粉を食べてにっこりの笑顔も思い浮びました。
 会話では、相手の人の喜びの表情をいつもいつも思い浮べることが大事なんだねということがよく分かりました。
>> スレッド[3675]に返信

[3674] 読むだけでかしこくなるゼミ・貧困から脱出の仕方 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/13(金)13:50
[3674-1] 読むだけでかしこくなるゼミ・貧困から脱出の仕方 谷川うさ子 2015/03/13(金)13:50
   鈴木大介のルポ「家のない少女たち」がケース。
貧困に陥るのは虐待がつくる脳の働き方。
聴覚にダメージを与えるのが虐待。
この聴覚さえ回復できれば貧困から脱け出せます。


 3月1回めのポルソナーレのカウンセリング・ゼミをご案内します。
 格差の時代と社会になっています。貧困が、いつか回復するだろうと思うのはその人の選択です。
 ポルソナーレの考察では、いつか、いつかと待っているうちに衰弱するのが日本人の脳の働き方の特質です。そこで貧困から脱け出すための対策とアドバイスをご提供するのが、今回のポルソナーレのカウンセリング・ゼミです。

●「カウンセラー養成ゼミ」をご案内します

◎平成27年3月14日(土曜日)・午後1時00分より実施します。


 人間の脳は、0歳8ヵ月のときに、ひとりで明るく楽しく生きていける脳の働き方の基本型のしくみを完成しています。この脳の働き方は、母親か父親の虐待がなければ、ちゃんと言葉を学習して、正しく行動できるというように発達します。

 もし虐待があれば、まず耳で聞いて言葉が分かるという聴覚による言葉のイメージの能力が働きません。
 そこで、狭義か、広義の虐待の経験のある人は聴覚の能力を回復させることが重要です。

 もともと人間の脳は、どんな言葉の能力の不足も回復させられるための「働き方のしくみ」をもっています。
 このことを哲学者のフッサールは、現象学という哲学で説明しています。このフッサールの哲学にもとづけば、ふつうにいわれている心の病いなどは、回復させられることになります。

 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、そのための学習用のテキストがあります。ぜひ、いちどお試しになってください。


●「ゼミ・イメージ切り替え法」をご案内します


◎平成27年3月14日(土曜日)・午後5時30分より実施します。


 脳の働き方をレクチュアします。虐待のない子どもは父親がいなくても、母親が脳の障害者でも、「こんなにも家族を支えるし、きょうだいでも力を合わせる」ということを説明します。
 
 虐待とは、かならずしも暴力とか暴言だけのことではありません。母親でも父親でも、子どもが見ているもの、指をさしている対象について自分の言葉をつなげる、むすびつけるのが、「虐待なし」です。
 「虐待」がなければ「共同体」と「共生」の脳の働き方になります。ここには、応援する人、助ける人が次々に洗われるのです。こういうことの実例でもっとも正しい脳の働き方を説明するのが、今回のゼミです。

 虐待に心あたりがある人は、ポルソナーレの通信講座『谷川うさ子王国物語』(日本語トレーニング・ペーパー)が、脳の働き方を正しく回復させるためにお役に立ちます。毎日、学習するだけで幸せになれます。ぜひ、学習をお試しになってみませんか。


◎お問い合わせはこちらへどうぞ。
 TEL・東京03(3496)6645
>> スレッド[3674]に返信

[3673] 読むだけで幸せになる手紙・人の話がよく聞き取れなかったけど、お話上手になった物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/10(火)14:14
[3673-1] 読むだけで幸せになる手紙・人の話がよく聞き取れなかったけど、お話上手になった物語 谷川うさ子 2015/03/10(火)14:13
   日本人は自分のことを話すのは好き。でも、人の話すことはすぐ忘れる。誰も気がつかない聴覚障害を克服した女性のステキな物語


 わたしは、スポーツが好きな女性です。学生時代は陸上競技の選手でした。
 走るのは好きでした。中学生のころからいっしょうけんめいに練習しました。
 大学生になると大きな大会にも出場していい成績をあげていました。
 わたしは、ひとりで自己流でトレーニングをしていたので椎間板ヘルニアになりました。
 治療して治りましたが、運動をするのがこわくなりました。

 
 社会人になると新しい悩みがおこりました。
 人の話を聞くと、声はよく聞こえるのですが、話されていることがよく聞きとれないのです。なんども聞きかえすと、相手の人は気分を悪くします。
 たしかに、わたし自身も、「は?」「はい?なんとおっしゃいましたか?」と聞き返されると、不快になります。自分の話したことが否定されているように思えるからです。
 自分の話を心から関心をもってもらえていない悲しみも起こります。
 わたしは、よく聞こえなくても、分かったフリをするようになりました。
 

 仕事の中で困るようになりました。分かったフリをすると、指示されたことのいくつかが実行できません。上司からなんども注意されました。
 「あなたは、苦労知らずで育ったでしょう。家では、ぜんぶ人まかせで、何も手伝ったことがないのでは?」
 自分のことでも、人事のようにのんびりと、おっとりと見ていて、自分からは何もしない人だと思われているようです。
 わたしは長女なので、家では家事のほとんどをおこないます。家事で失敗することはありません。
 仕事の中で、人から言われたことだけにミスが起こります。
 

 わたしにも恋人ができました。一年間の交際でした。
 その彼は、よくお話をする男性です。いろんな話題を豊富にもっていて、いつまでもよくお話します。
 わたしは、この彼の話すこともよく分かりませんでした。
 よく聞きとれないので、彼の顔の近くまで耳を近づけて「はい?」「なんと?」と聞きかえします。
 彼は、話すのをやめました。「もう会うのは止めよう」と宣告しました。


 ポルソナーレのアドバイスです。
 三月庭百合子さん(28歳・仮名)のお手紙です。
 日本語は、人間の五官と知覚にむすびついている言葉です。
 子どものころに一人遊びが多くて、まわりの人との会話が少ない人は、五感覚のうちの聴覚の働きが学習不足になります。一人遊びは、ひとり言が多くなります。ひとり言の言葉は聴覚に見えて、じつは触覚の働きがつよいのです。手で触ったことは分かるけど、少し離れたものは見てもすぐに忘れます。日本人の脳の働き方は短期記憶中心だからです。
 長期に記憶する脳の働きには、聴覚の能力を鍛える必要があります。それは「脈絡を聞きとる」「場面や状況を次々に思い浮べる」という聴覚の能力です。

[3673-2] 谷川うさ子 2015/03/10(火)14:14
    わたしは、脳の働き方を長期記憶の働き方に変えるためのアドバイスをいただきました。
 わたしはクマのぬいぐるみが好きです。名前は「デュ・バリー夫人」です。
 デュ・バリー夫人のデッサンをします。
 真正面のデュ・バリー夫人、真後ろのデュ・バリー夫人、真横、真上、真下と位置と角度を変えてデッサンをします。実物のデュ・バリー夫人を見なくても記憶のイメージだけで描けるようになりました。

 
 今は、仕事はどんなことも自信をもって取り組めています。会議に出てもしっかりと報告したり、説明することをできるようになっています。
 今、人の話が分からない、話されたことを忘れるということは、全くなくなりました。
>> スレッド[3673]に返信

[3672] 読むだけで幸せになる手紙・笑えない。笑うと顔がひきつるけど天使のように好かれる物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:25
[3672-1] 読むだけで幸せになる手紙・笑えない。笑うと顔がひきつるけど天使のように好かれる物語 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:25
   会話の中で笑えない女子大生。女性どうしの関係も避けます。女性は、笑えない会話の中で孤立します。彼のどういう会話で天使のような笑顔で好かれるようになったのでしょうか。


 わたしは、今の日本がネット社会でよかったと思っています。
 友だち関係は、最低限、ネットでつながれるので一時的に孤立感がいやされるからです。
 わたしは、女子大学生です。
 学校に行くと、電車の中から緊張します。女の子の友だちと会うのは楽しみです。話をするのがこわいのです。わたしは笑って話すことができません。
 
 わたしは、人と話をすると笑い顔がひきつります。顔の目のあたりの筋肉が痛くなります。
 目が涙目になってしょぼしょぼします。話すことが苦しくて、泣きたくなるくらい辛くなります。
 ネットならこんな顔を見られなくてもすむので、にこりともしなくて人と繋がれます。

 ネットだけの世界で生きていけたらどんなにいいだろうと思います。
 でも、実際には、社会の中で人と話さなくてはなりません。わたしはひどく醜く笑い、笑うと顔中の筋肉が痛くなるほどひきつります。人と話をしていて心からのびのびと笑ったことがありません。これがわたしの本当の自分です。
 いくらネットでの繋がりは安心だといっても、人と話をして心から笑えないことを隠しているのが分かっているので、人と楽しく過せない嫌われる自分に切なく、悲しく思っています。

[3672-2] 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:25
    始まりは中学2年生のころでした。気がつかなかったのですが、わたしは、友だちと話をするとひきつった笑いをするようになっていました。
 仲のいい友だちが話していました。
 「あの人、変な笑い方、するよね。あの笑いを見るとギョッとするね」。
 亡くなった人はお棺に入れられます。葬るためです。
 ひつぎのことです。
 お別れの言葉を言うためにひつぎのフタを開けて亡くなった人の顔を見ると、永遠に眠っているはずの顔が、ぱっと目を開けてにやーっと笑ったと同じ笑い方だというのです。
 中学2年生の頃の女の子のとっさの一言だったとしても、わたしは、「わたしの笑い顔は醜くひきつっているんだ」と思いこんでしまいました。

 わたしはもともと人にたいして自信がありません。
 話すことに自信をもてないのです。目の前の人に「自分はどう見られているのだろう?」と気になります。ヨソ者扱いをされている気になります。自分の心の中に圧力を感じると、わたしは人の真似をします。話し方とか、表情とか。
 そんな演技は疲れるので長くつづきません。
 本当の自分を出せば嫌われそうだし、どうやって出していいのかもわかりません。
 
 このことはほとんど知られていませんが、日本人の使う日本語は、五感覚とむすびついて言い表わされています。
 言葉の能力というときは聴覚にむすびつくと知的な言葉の能力に変わります。
 お手紙の女性は、三月野桜子さん(21歳・仮名)です。
 この聴覚を中心に言葉の法則を学ぶということがなかったのです。学校の勉強の成績はよかったのですが、それは丸暗記によるものでした。
 言葉の意味とか、言葉によって法則を学ぶことがなかったので、ものごとと関わる正しい行動の仕方を認知できなかったのです。
 すると、丸暗記と同じように行動も触覚中心となります。自分の皮膚感覚によって快感に思えるイメージがいつも思い浮ぶと、人間関係もふくめて、全ての現実は初めて出会った見知らぬ他者のように見えるし、聞こえるのです。

 わたしには、お付き合いをしている彼がいます。この彼には、何でも話せます。
 彼は、話すことをどんなことでも聞いてくれるのです。顔のひきつりのことも話しました。
 「あなたは目がきれいだ」と言います。
 「天使のような目をしている」とも。
 天使って見たことないくせにと、とっさの一言は言いません。
 「名詞の言葉を憶えればいい」と言います。
 彼が、百科事典でいろいろの言葉とその中身を声に出して読むのを聞きました。聴覚中心にイメージが浮ぶと、不思議なことにひきつりのない自然な笑顔になったのです。
>> スレッド[3672]に返信

[3671] 読むだけで幸せになる手紙・呪(まじな)いで子どもを愛せるようになった物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:24
[3671-1] 読むだけで幸せになる手紙・呪(まじな)いで子どもを愛せるようになった物語 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:24
   20代のころは、家で寝てばかりの女性。
家を追われるように結婚。
子どもが生まれました。呪(まじな)い動こうとします。
子どもを愛せるようになったのでしょうか。


 わたしは、子どものころから朝がたいへん弱かったのです。今も、同じで朝、すっきり気分よく起きるということがありません。中学校のころも、高校のころも、朝はギリギリまで寝ています。
 朝食を摂らずに学校に行っても遅刻することもありました。

 わたしはいつも体が弱いという思いがあります。掃除をしても調理をしても、やり終えるとたいへん疲れます。2日か、3日は寝て疲れをとります。いつまでもこのくりかえしなので、掃除は半分くらいおこなって途中で止めます。すると、寝て過すのは一日ですみます。

 父も母も、わたしを怠け者だと思っているふしがあります。医者に連れていかれて診察を受けました。
 体のどこかに異常があるというのではなく、精神的なものだろうと言われました。わたしも、虚弱体質というのではなく、自分の気持ちのもち方に体力のなさの理由があるとひそかに思っています。
 興味をもてるもの、気持ちの関心をひくものを見つけなければと思い、腰がどんよりと重いのをガマンして大学にも行きました。
 いつも肩がバリバリに張って痛く、体も鉛のように重いのが変わりません。
 大学は2年生で中退しました。勤めにも出ましたが、朝は体が全く動かないので、3年もしないうちに退職しました。通勤が辛かったのです。
 
 わたしの体力のなさは、自分の気持ちの中にあると思っています。
 わたしは朝、起きるときに「トイレに行かなければ」と思います。思うだけで実際は動かないのです。すると、だんだんお腹が痛くなります。
 このお腹が痛くなるのを快感に感じているようなのです。
 「あの時計の長針が一回ぐるっと回るまでガマンしよう」と思います。そこで起きれないときは、「あと3回、回るまでガマンしよう」と思います。その間にお腹が痛くなる苦痛を楽しんで、遊んでいる感覚があります。

[3671-2] 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:24
    親は、結婚生活の中なら体も元気になるのではないか?と考えました。
 個人経営の医師を紹介してもらいお見合いをさせました。
 結婚するとすぐ子どもが産まれました。男の子です。2歳になると、言葉を話すので、いつまでも朝、寝ているわけにはいかなくなりました。朝、ガマンしても起きる起き方は、子どもから教えられました。
 トイレ、ごはん、お水、などと言葉を聞くと体が動いたのです。

 秋田こまちさん(31歳・仮名)のお手紙です。
 女性は、脳の働き方が副交感神経優位です。
 身体も副交感神経が優位です。人間は、交感神経が優位でないと、心も体も精神も活発に働きません。
 副交感神経が優位の人は、女性はもちろん男性もハイパーリラックス状態になります。ガマンの力が低下します。そして気持ちの世界を不安定にさせる血管拡張の生化学物質が血流にあふれて極端な快感のイメージが白日夢のように思い浮ぶようになります。
 極端な快感のイメージとは、物を壊すと快感に感じるイメージのことです。

 夫は、小児科医です。
 子どもが、遠くを見て指を指すと、「あれはウサギさんです」と言います。
 「ウサギさんは、はねます。遠くの人の声を聞いて誰だか分かります」と話しかけます。
 わたしは、目で見ているものと言葉はぴったり同じになるのだということを、初めて知りました。わたしは今まで、見ている物の言葉は知っていても、わざわざ、別の言葉に言い変えるとか、別の意味に言い変えていたのです。猫を見ると「ネコ野郎」と言ったり、犬を見ると、「イヌめ!!スパイ犬!!」とかです。
 夫は子どもの共同指示の問いに答えています。
 「あれはね、クマさんです。クマさんは、高い樹に登ります。樹のてっぺんから遠くを見ることができます。夕陽のオレンジ色に染まったクマさんはステキです」
 わたしもまっ赤な夕焼け空の下のクマさんをイメージできました。
 朝は、スッキリと起きられるようになりました。
>> スレッド[3671]に返信

[3670] 読むだけで幸せになる手紙・手が震えるけど愛される物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:23
[3670-1] 読むだけで幸せになる手紙・手が震えるけど愛される物語 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:23
   父親が厳しかったので職場の人との会話で、言葉の能力に支障ができた女性。手も震えて会食もできない。
彼とのどういう会話が変身させたのでしょうか。

 わたしは、地方の小さな銀行に勤めています。
 恥かしながら、手が震えるので辛く思っています。
 昼休みに誰かがお菓子をくれます。わたしはお菓子は好きです。セロファンに包んであるチョコレートは懐かしい気持ちになってとてもおいしい。
 手が震えるのは、好きなチョコレートなのに、手で口まで運ぶときです。
 カタカタ、カタカタと手がこきざみに震えます。震えを人に見られると悲しくなるので、食べません。
 お昼ごはんの時にも手が震えます。社員食堂に、2人とか3人とか女子社員が集まってお弁当を開いて食べます。箸で食べ物をはさみ取るのは平気です。箸でつまんだご飯とかニンジンとか、玉子焼きを口もとに運ぶときに手が震えるのです。
 これは、経験したことがある人には分かってもらえる悲しみの世界です。
 パーキンソン病でもなく、アルコール中毒でもないのに手が震えるのって、よほどの対人緊張症だと思われそうです。
 わたしは、対人緊張ではなくて、自分が自分に緊張して体が固くなるのです。
 
 きっかけはありました。
 相性の悪い女性の先輩です。あ、この人はわたしのことを嫌っているなって声の感じでわかります。
 言葉の語尾が切り口上になれば、圧力を感じます。低い声か、声が少し大き目になれば体がサッと固くなります。
 この先輩が近くにいると字を書く時にも異常と思えるくらい指先に力が入ります。

 この女性の先輩と同じように、父親にも体が固くなって緊張します。
 わたしの父親は小学校の教師です。
 母親は小学校4年のときに病死しました。小学校6年生のときに、新しい母と再婚しました。亡くなった母親の実の父と母、つまり祖父母が遠い親戚の女性を養女にもらいました。この養女の婿(むこ)になったのが父親です。
 だいぶ前のテレビ番組に「必殺仕掛人」という時代劇がありました。
 主人公の藤田まことが姑から「ムコどの、ムコどの」と呼ばれて、小さくなっていました。
 父も家に帰ってくると転校生のように小さくなっていました。
 父親は、家ではいつも不機嫌でした。
 わたしだけにきつい言い方をします。

 職場では、昼食は一人で食事します。ひとりでごはんを食べるのはあまりにも淋しいという人もいます。わたしは一人で食べるとしっかり食べられるのでいいのです。昼食を食べられないと仕事にもミスを起こします。空腹では、仕事に集中できなくなります。淋しい時は、東京で大学に通っている妹に電話します。妹のものおじしないパワフルな声を聞くと元気になります。妹は、一人の時には喫茶店とかハンバーガー店とか人がたくさんいる所に行って、にぎやかな中で本を読むと言います。
 わたしは喫茶店には行けません。人がたくさんいると話し声で体がカチカチに固くなります。呼吸するのも苦しくなるのです。

 福島民子さん(28歳・仮名)の手紙です。 
 日本の女性は、父親から行動の仕方を学びます。
 男性の脳には認知の能力があるので、行動力だけはどの男性も身につきます。女性の脳には認識の能力はあります。認識の力は学習でしか身につきません。そこで女性は、ひとりで自分の気持ちをあらわすために父親の行動の仕方をマネします。模倣します。
 マネの仕方は、聴覚の力で覚えます。
 目の視覚で学ぶのは母親です。
 福島民子さんの父親は、家族との会話がうまくいかなかったので、行動のための対象の学習がうまくいきませんでした。その悲哀が暴言となって民子さんに向けられました。
 民子さんは、人のどんな言葉も自分の行動を批難しているように思えました。

[3670-2] 谷川うさ子 2015/03/09(月)13:23
    わたしは、小学校の同窓会に出席しました。
 隣の席に、その後彼氏になる男性がいました。同窓会ではお酒を飲みます。アルコールの入った千葉健さんが言いました。
 「なんだ、手が震えるから飲めないのか。僕が、震えを治してやる」
 息を吐いて、力を抜けて。はいはい、はいはい、その調子。はいはい、はいはい、おいしいビールをひとくち飲んでみよう、と『マッサン』(NHK・TVドラマ)の主題歌を歌う中島みゆきふうの歌声で言います。
 わたしはビールを飲みました。手は震えません。
 次は枝豆だ、ビールのおつまみにステキ。
 枝豆を食べても手は震えません。
 今は、週末になると二人だけで会います。
 中島みゆき風の応援歌に感謝してお礼を言いました。
 「あれ?ぼくはそんなこと言ったり歌ったりしたんだっけ?」
 千葉健さんは、明るく笑います。
 デートの日は、いつも空にビールのおいしそうな泡のような白い雲がぽっかり浮んでいます。夏のビアガーデンに二人で行くのが楽しみです。
>> スレッド[3670]に返信

[3669] 読むだけで幸せになる手紙・父親が好きになれる物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:25
[3669-1] 読むだけで幸せになる手紙・父親が好きになれる物語 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:25
   女性は、母親の言葉を聞いてものごとの良い、悪いの判断の能力を身につける。人の話を聞く力だ。父親の行動を見て学べる。耳と目の能力を学べなかった女の子が、どのように会話の力を回復させたのか?の物語。


 わたしは、大学を卒業して6年間ほど金融機関で働きました。仕事を辞めてずっと家にいます。自分が自分ではなくなったのに疲れました。頭の中で何を考えればいいのか分からなくなっています。
 こんなふうにお話すると、ちゃんと自分のことを分かっているように見える、とお思いになるでしょうね。

 わたしは、中学生のころもそうだったのですが、高校生になると、いつも勉強のできる人のことを考えていました。あの人は、ここでどういう表情をするのだろう、この勉強をどんなふうに感じて、どんなふうに分かったと思うのだろう?と考えるのです。

 そんな人のことを考えるよりも、目の前の勉強に集中して、書かれている言葉を書き取るなり、文章を書き写すなどして、辞書で意味を調べればいいでしょうとお思いになっていませんか。
 わたしも、なんどそう思ったかしれません。
 でも授業中や、家の中にいても自分の手足はひとりでに勝手に動いているようで、学校にいる、家の中にいる、という実感がもてないのです。

 高校のころから大学に行っても、いつも頭の中では誰かのことを想像していました。あの人だったら、ここでこんなふうにしゃべるだろうと想像します。そしてそのとおりに話してみる、顔の表情も想像したとおりにつくってみるというふうでした。
 
 わたしは仕事の中でも、自分の他者への感じ方、知覚の仕方を否定していました。立派そうな人、いいなあと思う人の真似をします。頭の中だけで真似をするので、実際にそのとおりに行動するのではありません。
 わたしの頭の中には、とにかく違う人間に見られたい、自分もあの人のようになりたいという願望でいっぱいなのです。

 頭の中で想像したとおりの人の仕事のやり方や話し方を真似しようとすると、非常に疲れます。
 話すのもおっくうになります。自分じゃない感じになります。こんな自分なら何もしないほうがましと思います。
 
 私には姉が二人います。
 私と母親は実の親子です。姉二人には、義理の母です。
 小学校6年生のときに聞かされました。
 母と二人の姉はいつもケンカしていました。とくに長姉は母を嫌っているふうでした。それが言葉にもよくあらわれていました。次姉は、母にたいして素直な態度でした。長姉が母をうとましく思っているので、次姉は気を遣っていたのだと思います。二人の姉は、わたしにも気を遣っていました。わたしはいつも窮屈な思いで、面倒をかけないように、じっと身をこごめるように生活していました。
 
 
 人間の脳は、言葉をつくります。
 言葉をつくるのは、聴覚、視覚、触覚の三つです。
 このことは誰にもよく知られていませんが、赤ちゃんの成長の仕方と脳の発達の仕方の研究では、ごくふつうの考え方になっています。人間の知性にとって重要なのは聴覚です。
 手紙の女性は、二月野桃子さん(31歳)です。
 二月野桃子さんは、母親から、自分の手足の動きの一つ一つについての言葉がけの声と言葉を聞けなかったのです。目で見ることと言葉が一致して行動のための認知という経験が記憶されます。
 母親の言葉がけも、人からじかに耳で言葉を聞くというのは、生きていくうえでとっても大切なことなのです。
 人からの話し言葉を毎日のように耳で聞かないと、目で見たことを自分の言葉でこうしよう、ああしようと決めることができなくなるのです。
 二月野桃子さんへは、メールと電話と面談で日々の生活のことについて実行の仕方のアドバイスとさしあげました。

[3669-2] 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:25
    私の父親は、たいへんガンコで家族にたいして親身になってくれることがないと思っていました。
 話すことは自分のことを一方的にしゃべります。
 家族の誰の話にも心をこめて耳をかたむけるということがない人です。長い間そんなふうに見ていました。
 ポルソナーレのアドバイスをいただいてから、一日、5つだけ質問をすることにしました。
 「わたしのこと好きですか」
 もちろん好きさ。
 「お母さんのこと好きですか」
 もちろん好きさ。
 「お姉さんのこと好きですか」
 もちろん好きさ。
 なんだ、お父さんの気持ちってそうだったのか。
 耳で聞いてみないと本当のことは分からないんだね。

 わたしは、メールを書いて出した人にも、電話をすることにしたのです。
 メールの糸が赤い糸となって、その人の気持ちが温かく流れてくるのがよく分かります。
 わたしの人真似は遠い過去の日のできごとになりました。
>> スレッド[3669]に返信

[3668] 読むだけで幸せになる手紙・母の祈りを息子に届けられる物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:24
[3668-1] 読むだけで幸せになる手紙・母の祈りを息子に届けられる物語 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:24
   結婚した女性は、子どもの育て方で姑(しゅうとめ)との意見の違いにぶつかります。夫が実母に同調すると、女性は子どもの幸せを願って祈ります。男の子は、母親の喜びの表情を見たとき奇跡が起きます。


 わたしは、小学校の教師をしていました。わたしの父親は幼いころに病気で亡くなりました。わたしには、妹がひとりいます。母親は、二人の子どもを育てられないと考えて、わたしだけを祖母に預けたのです。
 妹は結婚しました。母も同居しました。ですが、妹の夫と折り合いが悪く、一人で暮らすようになりました。
 私は、老いた母親が心配でした。
 母親の世話をしてもよいという申し出があったので、今の夫との結婚に踏みきりました。夫は、農家の末っ子です。
 結婚するとすぐに子どもが生まれました。男の子でした。

 結婚したときからすぐ、姑が家に泊りに来ました。3日間くらい泊っていきます。家は農家の造りなので部屋はいくつもあります。どの部屋にも広びろとしています。庭先には、お茶や桃、柿、ミカン、梅などの樹々がいつも青い葉を繁らせています。季節には花が咲き、たわわな実が風に揺れます。実った果実の樹の下には、甘い香りが降っていました。
 姑もわたしも、この庭から季節ごとに変わる空を眺めるのが好きでした。

 子どもが産まれるまでは、姑は、わたしのおこなう洗濯の仕方や掃除の仕方をこまかく注意しました。畳を拭くときは、畳の目に沿って軽く拭く、洗濯は生地の重いものから洗う、同系色どうしのものを洗う、などです。
 食器の洗い方は、重いもの、大きいものから先に洗って水気を拭き取る、重いものを下にして軽いものを上に乗せる、と言います。わたしは、はい、わかりましたと明るく言い、教えられたとおりに実行するようにしました。

 男の子が生まれました。
 一歳をすぎると、食事をひとりで食べようとします。子ども用のフォークを使って食べ方を教えます。
 姑は、「そんなに叱って教えることはない」とわたしの顔をじっと見て言います。
 「男の子は、のびのびと、何でも思うとおりにさせるのがいいのだ」と言います。
 わたしは、姑に、もうこの家に来てほしくないとつよく思うようになりました。
 
 姑は、わたしの調理もじっと見ていて注意します。
 「ふつうの赤だしのミソは、最後に入れる。さっとふっとうさせてからトーフ、なめこを入れる。フタをして一呼吸おいて椀に入れる」と言います。香りが飛ばない、煮えばながおいしいのだ。じっとわたしの目を見て言います。
 「白ミソは、コトコトと弱火で煮込む。ミソの中の と大豆の味が出る。だしは昆布かカツオでとる。アクを抜いてうす味のおいしさをいただく」。
 姑は、わたしの顔を見て目をそらさずに言います。
 わたしは、母親から調理の仕方を教わらないまま小学校の教師になりました。これも修業だと思いました。ノートに書いて忘れないようにしました。

 長男は幼稚園に行くようになりました。玄関で家の中に入るときクツを脱ぎます。「クツをぬいだら、クツは揃えようね」と教えました。
 これを見ていた姑は、「そんなにきつく言うことはない」と言って、子どもに「いいんだよ、そのままで」とかばいます。子どもは、おばあちゃんがいいと言ったとクツを揃えません。

 夫も玄関で、履物を揃えずに家の中に上がります。夫に「履物を揃えてから上がってくれませんか」と頼みました。
 子どもは、父親の言うことなら聞き入れるだろうと思いました。
 夫は「うるさい」と言います。夫は、姑が来たときに、「履物のこととか、風呂場で脱いだ衣類をカゴに入れろとか、(自分は妻に)うるさく言われている」と(姑に)話します。わたしには(夫が姑に)告げ口をしているように聞こえます。
 「そんなことをいちいち言うと、男の子はいのびのびと育たない」。
 姑は、大声でわたしの顔を見ながら言いました。

[3668-2] 谷川うさ子 2015/03/06(金)13:24
    長男は、中学2年生のころから学校に行かなくなりました。
 学校に行くだけで、他の人が一日中勉強したとの同じくらい疲れると言います。学校に行って帰ってくると、茶の間に座り込み、動かなくなります。カバンの中に入れている教科書もずっしりと重いと言います。
 クラスの中で、みんなと同じように机に向かってイスに座っていると、他の人は何をやっているのか?と気になり、教室中をキョロキョロ見渡しつづけるのだそうです。

 南山夏子さん(仮名・45歳)からの手紙です。日本人の男性は、脳の働き方に「認知」の能力をもっています。
 男性は、女性と違って脳の中に認識の能力はありません。
 だから、玄関先で履物はこのように脱ぐ、出船型に揃える、と、行動の仕方を父親から学ばないと、どんな目的の対象に向かう行動も身につきません。男の子が学校に行けなくなるのは、認知の能力はあっても、行動のための学習が十分ではないときに起こります。
 
 学校の勉強が分からなくても、お友だちにニガテな人がいても、先生がキライでも、行動する認知を父親から学べば、楽しいことにも出会えます。ちょっと気になる女の子の姿を見て、性の欲のホルモンが活発になります。
 いつか、いつの日にか実現できる性の欲の充実を夢見て、毎日、今日でなければひょっとして明日には、と期待しておしゃれにも気を遣うようになります。
 家の外に認知を学ぶ憧れの男性が見つかると男性として一人前です。昔の男の子にとって憧れの男性は石原裕二郎さんでした。
 
 南山夏子さんの夫には長兄、次兄、姉がいます。
 長兄は、妻に暴力をふるい離婚しました。
 毎日、言い争いがたえなかったといいます。
 次兄の嫁は、子ども2人を連れて家を出ていきました。姑と憎み合ったからです。
 姉は、離婚してすぐに10歳年下の男性と再婚しました。
 南山夏子さんは、長男のゆく先がとても心配になりました。南山家の上には、なにやら胸騒ぎのする印が取り憑いているかのように思えました。
 ポルソナーレに相談しました。

 「男のお子さんにも、ご主人にも、目を見て、笑顔のウルウル目で喜んであげられていますか?愛着の基本です。涙がぽったりおっこちそうなくらいのウルウル目で喜んであげると、男性は、行動の仕方と行動の目的を分かる認識の能力で脳が働きます」


 男性は、脳の大脳辺縁系にある視床下部に性の欲をつくり出す中枢神経をもっています。性の欲は空間認知の能力をつくり出します。空間とは、しつけ、ルール、きまりのことです。
 行動の能力はあるのに行動の仕方が分からずに困っているのが男性です。

 男性は、性の欲を土台にした喜びを感じると行動力に自信をもてます。
 子どものころは、母親の喜びの表情を見るとどこへでも行けて、何にでも挑戦する自信があふれるのです。

 
 南山夏子さんの長男は、母親の喜びの表情を見ながら、机の下にイスを戻す、といったルールの言葉を耳で聞きました。
 行動に自信がついて、大学を受験する検定試験の勉強にとりくんでいます。
>> スレッド[3668]に返信

[3667] 読むだけで幸せになる手紙・人が好きになれる物語 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/03/04(水)13:36
[3667-1] 読むだけで幸せになる手紙・人が好きになれる物語 谷川うさ子 2015/03/04(水)13:35
   人と話せないから自信がなかった女性。どんなふうに話せるようになったのか?憂うつで無気力だった毎日。どう脱け出せて幸せになれたのか?

 私はデパートで婦人服の売り場を担当しています。
 お客さまの好みや希望のデザインを予測して、「どういうお好みをお探しですか?」と言葉を引き出すことから接客を始めます。
 お客さまは、迷いながら望みの服を見つけようとしています。わたしの軽い問いが耳に入っても返事の間にちょっとした空白ができます。
 お客さまの言葉を待って、「これなどはいかがでしょうか?ご希望のイメージに近いでしょうか?」と二点ほど、服をお見せします。一点だけしかお見せしないと、決めてくださいと圧力がかかります。二点なら選んでいただく楽しさを味わっていただけます。

 わたしは、仕事の中でお客さまとお話をするのは、自然に言葉が出てきます。お客さまとわたしの言葉の間に空白があるからです。間があるのでスムースに話せます。明るく、楽しそうに打ちとけて話せます。
 お客さまからの評判もよくて、気持ちよく買い物ができましたと感謝のお言葉をいただくこともあります。これには自分でもちょっと驚きます。
 
 わたしは、職場の中では全く話せません。同僚の女性が、帰りに軽く食事に行こうと誘ってきてもすぐに避けます。みんなと一緒にお茶をしに行くとか、ビールを飲みに行くとかなど、一度も行ったことがありません。
 行きません、ということだけのこともなるべく話すまい、話しても用件を伝えるだけの言葉しか言えないのです。
 ほんとうは、みんなと一緒にどこへでも行ってたくさん冗談を言いたいのです。明るくておもしろい人だと思われたいのです。
 男性社員には、気楽に話せる可愛い女性だと見られたい。
 でもそれができません。
 
 同じ職場の女性がおもしろいことを言うとまわりの人がどっと華やかに笑います。みんながいっせいに話しかけて可愛がります。そういう同僚の女性を見ると全身から力が抜けて、くずれ落ちそうに悲しくなります。
 そして、いいなあとうらやみます。わたしもあんなふうに話せたらいいのにとじっと見ています。悲しみの暗い気持ちの中に筋違いの憎む気持ちがこみあげてくるので目をそらします。この妬みの気持ちがわたしにヤル気をなくさせるのです。

 山田春子さん(仮名、34歳)のお手紙です。
 山田春子さんは、日本語の重要なしくみのひとつの内扱い、外扱いという日本語の使い方を知らないので困っていると言っています。日本語の内扱い、外扱いは中学校の国語の教科書にもさりげなく説明してあります。高校入試の試験に出ることはないので、ほとんどの人が忘れてしまいます。
 日本語の内扱い、外扱いは、奈良時代からつづいている日本人の暗黙のルールです。黙契(もっけい)といいます。法律に定められていないけど、日本人なら誰でも知っている隠れていて見えない掟(おきて)です。

 外扱いとは、分かりやすいところでは、学校、職場の中の言葉のことです。
 人間関係では、言葉を自分から言い表すことが日本語の暗黙のルールです。家の中の人間関係は「内扱い」です。家の中では親など年上の人が年下の人に話しかけます。これが内扱いの暗黙のルールです。
 外扱いでは、年下の人、地位の下の人が上の人に話しかけるのが暗黙の掟(おきて)です。
 山田春子さんは、日本語の暗黙のルールが分からなくて困っているといっています。

 わたしは、このままでは恋愛もできないと心配になりました。会社の帰りにネットで見た有名な占い師のところへ行きました。私の性格をズバリと言われたので驚きました。もっと驚いたのは「父親の性格が影響している」という話です。
 父親は、たしかに自分から話さない人です。自分から話さない父親は、家庭の中の人から好意をもたれない。だからあなたの「話そうとしても言葉が出てこない」「話せる人は数人に限られる」という性格は一生、治らないと言われました。

[3667-2] 谷川うさ子 2015/03/04(水)13:36
    諦めれば、毎日、気力がなくなります。本当に心の病気にもなってしまうかもしれません。
 ポルソナーレに相談しました。
 「お父さんは、あなたの話を聞いて、すぐに返事の言葉を話しますか?」
 たしかにすぐ返事をします。でも、私の話すことを否定します。
 「それが男性の内扱いの話し方です。あなたのことを否定しているのではありません。男性は、自分の行動が可能なことしか外扱いができないのです」

 そうだったのか。男性は、ふつう、自分から自分のことを話すって、できないんだ。わたしは、父親のことを誤解していました。
 自分から、自分のことを話さないだけで、私のことは好きだったんだと分かりました。
 わたしは、中学生のころのように、心が晴々して足元も、お腹も軽くなりました。

 日本語の内扱いは「親愛」という関わり方があります。「自分のことを話す」のが「親愛」です。職場では、「自分のことを話す」のが「外扱い」の「敬愛」というのだそうです。

 家の中で自分から話せば「親愛」、話してみると、父親にすごく親しみを感じます。懐かしい子どものころを思い出して優しい気持ちになりました。
 職場で、自分から話せば「敬愛」です。
 先輩も後輩も、話の間に空白がなくなって温かい空気が通い合います。ニガテだった主任さんの人柄も好きになりました。
>> スレッド[3667]に返信


<前の10件]


新規投稿
名 前
アイコン
 色 
内 容


[2025/11/19 08:09] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子