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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング 相談の事例・ファイル6、女性の脳の働きの物語
私は主婦。高校時代の恋愛で彼に裏切られても忘れられず、その後、男性にも女性にも自信がなくなっています(39歳・女性)
●誰も知らない脳の働き方から見た女性の物語。何も知らない、何も憶えられない、何も分からない女性の心と体の心象風景。生きられる光の道とどう出会い、どう見つけられたのでしょうか。
日本人の女性と男性の脳の働き方は、吉本隆明のいう心的領域では全く違います。 女性と男性が一致するのは脳の言語領域の言葉だけ。ここが分からないとどんなに仲が良くても孤立の冷たい風で心が震えますと、レクチュアするポルソナーレのカウンセリング・ゼミ
高校生の頃は、恋愛で充実した学校生活を送った小川町子さん(39歳・女性・仮名)の物語です。 今は、2人の男の子を育てている主婦です。夫は、金融工学を学んで投資会社で働いています。温厚で、人当りがいい男性です。 でも、小川町子さんがかつて恋愛した中のどの男性でもありません。 週に3日パートで働いている町子さんは、職場の噂が気になります。 職場に行くと腰が痛み、頭痛が起こるのも辛く思っています。 高校の3年間の恋愛で対人のエネルギーを使い果してしまったのでしょうか? (ルポ・熊野クマ江)
《相談の事例・ファイル6、小川町子さん(39歳・女性・仮名)の脳の働きの物語》
小川町子さん(仮名)は、茨城県でも大きな街に住んでいます。納豆の生産で有名な県です。納豆の好きな人は、ここに住めば健康まちがいなしと嬉しくなる地方都市です。ひところは原発の影響で納豆づくりも減りました。今は、インフルエンザの予防にも役立つという説にも支えられて納豆づくりは活発です。 小川町子さんと会ってお話を聞いたのは、城下町の水戸偕楽園から梅の花が咲いたという便りが聞こえてくる季節でした。 空は青く、雲はひとつもなく、陽がさんさんと照って暖かく感じられるはずですが、風は冷たい日でした。 日本海側は、雪が降りつづいているとテレビのアナウンサーが、気圧配置の地図を説明しています。
「私、結婚して男の子が2人います。中学2年生と小学5年生です。家計のためというよりは、家にいると無気力になって、ほんとうに何もする気がなくなるので、週に3日ほど近くのコンビニエンスストアでパートで働いています」 小川町子さんの話は、パートに働きに行くと、腰が痛くなるということから始まりました。 腰が痛くなる話なら、病院に行って診察してもらうのが普通の筋道立った考え方です。小川町子さんは、日曜日とか、家にいるときは腰が痛いと気にはなりません。職場に行くと腰がどんよりと重くなり、イスから立ち上がるとき、机から離れて動く瞬間にズンと痛みを感じます。 職場のスタッフの人たちの話し声のさざめくような笑い声が聞こえてくると、顔のこめかみのあたりから目の方向に向かって痛くなります。こめかみは、耳の上の辺りから目尻の顔の部分です。 「職場で、じっと考えごとをして、辛い気持ちをガマンするために歯をつよく噛んではいませんか?」 小川町子さんの顔は、暗くくもって悲しげな表情になります。頭の中に思い浮んだイメージのとおりがそのままの気持ちになって目にあらわれてくる女性のようです。嬉しい時はバラの花が咲いたようにパッと満面の笑顔になるのでしょう。小川町子さんはいつの日か、いつの頃からか、心から晴々と笑ったことがないと話します。 家では、2人の男の子も夫も胸の痛むような思いをしているにちがいありません。 |