[3661-2] 谷川うさ子 2015/02/03(火)12:25 修正時間切れ
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「職場に行くと、職場の人たちの言っていることが、私の噂をしているように思えるんです」 町子さんは、人が自分のことについて何か言っているのではないか?とどうしても考えてしまうのですと話します。もちろん職場は誰にとっても与えられた作業をルーティーンの環の中でおこなう場所ですから、噂話をしながら一日を過す人はいないことは、町子さんにもよく分かっています。 人は、自分のことをどう思っているのか?という不安をもつ人は、自分について何か関係のあることを話すのではないかということに注意を向けます。 命じられた仕事はおこなわなければなりません。それとは別に、この人たちは私のことをどう思っているのだろうか?と考えれば、いつしか知らず知らず奥歯をつよく噛みしめます。こめかみは痛くなるでしょう。
「家では、腰やこめかみの痛みはどうなのでしょう?」 「家では、腰もこめかみも、顔の目の周辺の痛みもありません。何もする気がなくなり、だらだらと過してしまいます。食事も買ってきたものとか、レトルト食品だとかで間に合わせます。心の中はいつも寂しくて、哀しい気持ちがどんよりして何かをやらなければという気になれないんです。頭の中にモヤか霧がたちこめているのが、ここ何年もつづいているんです」 小川町子さんは、自律神経の話をしています。 書店に並んでいる自律神経にかんする書物は人間の首から下の内臓や血管や筋肉と自律神経の説明が書いてあります。自律神経は、人間の脳にも中枢神経があります。脳を働かせる自律神経が、首から下の内臓や血管や筋肉を動かしています。 小川町子さんは女性です。 女性は、脳の「左脳」の言語能力を働かせる交感神経の以外は、全部、副交感神経が支配しています。 脳の「左脳」のような言語能力も、ブローカー言語野の「3分の2」の言語野が交感神経で動くだけで、言語能力をつくり出すのは副交感神経です。 日本の女性は、身体の運動をして交感神経を働かせるか、欧米人の女性のように英語やドイツ語の文法を完全に習得しない場合は副交感神経中心の脳と身体の働きになります。 小川町子さんにこの話をしました。 「副交感神経が優位に働くと、腰が痛くなるとか、こめかみが痛くなるんですか?」 副交感神経がもっともハッキリした形で働くのは血液を送る血管です。 副交感神経は血管を広げてゆるめます。すると血管を収縮させるために生化学物質がどんどん分泌されます。生化学物質の一つにアセチルコリンがあります。このアセチルコリンが皮膚、関節、筋肉につよい痛みをつくります。セロトニンが不快な気分をつくり出します。 |
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