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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング 相談の事例・脳の働き方・ファイル4・女性・38歳
私は、何もしていないのにいじめられます。嫌がらせを受けて、無口でしゃべらないからだと自分でも自分をバカにします。
●悩み方を忘れた女性のケース。悩まなければこんなにも気楽。楽しいことだけをやるか、寝れば心の中は青空だ。でも、嬉しいことが何もないのがちょっと哀しいだけ。
日本の女性の心の中のドラマとはどういうもの?本人にも分からない日本の女性の欲の衰弱と哀しみの物語を教えるのが「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」です。
神川香子さん(38歳・女性、仮名)のお話です。 しゃべれない、無口です、ということで悩んでいる女性です。本当は、女性よりも男性の方が無口、しゃべれないというのが脳の働き方のしくみです。男性ならしゃべれなくてもさして自分は異常じゃないか?とは思いません。(女性としゃべるときには辛いですけど。) 女性で、無口、しゃべれないという人は、この人、女じゃないねとみなされます。 でも、しゃべれない女性だって心の中ではいっぱいしゃべっています。話すことがなくても、話題がなくても誰よりもおしゃべりです。しゃべる相手なんかいらない、犬で十分、という人も。 じゃあ、しゃべるってことにはどんなメリットがあるの? (熊野クマ江)
《相談の事例》 私は、内気で気の弱い女性です。自分でも暗い性格で表情が明るくないと思っています。人と話すと話題というものが全く思い浮ばないので、相手が何か言うのを待って顔をじっと見たままです。相手の人は、誰もが母親のようにいつくしみ深い人ばかりじゃないので、ふいと目をそらして、私の背後にモンスター鳥が飛んできたかのような目をします。そうでない人は、そうでない人は、私の隣か、自分の足元に『くつ屋の小人』がいるかのように下か、斜め横に目をしっかり据えて親しげにしゃべり出すのです。
私は、幼い頃から友だちができませんでした。一人くらいはいたでしょうとお思いでしょう。 誰にだって子どもの頃には友だちができます。公園に行けば近所の子がブランコに乗って笑いながら泣き声を出しています。父親が、後ろからハトさんになーれ、カラスさんの友だちになーれと力いっぱい背中を押しているからです。私は、一人でスベリ台のはしごを登りハトさんになーれ、カラスさんの友だちになーれと心の中で言っていました。 私も、ブランコに乗りに行き、小さくいっしょうけんめいにブランコをこげばその子と友だちになれたのだと思います。私は、しゃべれなかったので、積極的に行動することができなかったのです。 子どもの頃の自分のことを思い出します。ブランコに乗っていた女の子とその子の父親がかけっこをしながら帰った後のブランコに乗りました。ハトさんになーれ、カラスさんの友だちになーれと、口に出して言ってみると、帰った子のように笑顔になり、同じように泣き声になりました。
学校に行くと友だちができて、毎日、誰かが話しかけてくれるだろうと胸をはずませていました。母親も心配してくれました。私は自分が学校になじめないなどとは疑っていませんでした。誰もが、私と同じように内気で、いつも頭の中はシーンとしている人ばかりだと疑っていませんでした。 |