[3654-3] 谷川うさ子 2015/01/12(月)15:53 修正時間切れ
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私は、大人の世界とはどういうものか、自分が手に入れるべき言葉を先取りすることもなく、高校を卒業しました。大学も行きませんでした。その反動か、4回も家出をしました。 大学に行かなかったことと家出とは何の因果関係もありません。自信がなくなり、今の環境のせいで自分の殻に閉じこもっているという怒りがこみあげて、家出をしました。転職を4回もすると、私には慰めが必要だったのです。怒りは、自分の慰めでした。
私は今、37歳です。まだ若いといえば、50歳から見ればそれは真実です。恋愛も何度かしましたが、そのたびに自分が幼すぎて、年よりも若く見られていることに気づかされます。男性の錯覚を利用して結婚に適応しても、誰も幼さの核をなしている私を本気で相手にしてくれないというところは隠しようがないと思っています。 私は、自分でもあきれる頼りなさを変えなければならないと思っているのです。 (岡山県英田郡美作町(仮名)) (ルポ・熊野クマ江)
●女性の皆さまへ新年のメッセージ
熊野クマ江さん 「うさ子さん、平成27年の新しい年になったね。今年はどういう年になるんですか?」
谷川うさ子さん 「新年の豪華なお正月料理に似ていますね。どんなにおいしくても三が日の三日間しかもたないという意味です。 政府は、昨年の税収が51兆円といってます。しかし歳出は税収の倍くらいの予算になっています。日銀が80兆円くらい国債を買って財政赤字を1000兆円以上に膨らませました。 この借金で今年一年はなんとか平穏無事に過ぎていくでしょう。 来年は日本社会が、経済を中心に危機的に激変していかないとは、誰も言わないというよりも、言っている人は多いけども、耳をかさない人の方が多いので、自己防衛が必要な一年になりますね」
クマ江さん 「自己防衛って、どういうことですか?今回の相談のケースに即して説明できますか?」
●女性が抱える脳の働き方の利点
うさ子さん 「もちろんです。 相談のケースのいちばんの特徴は、相談者が女性であることです。 今の日本では、世界のどこの国も同じですが、社会とか、共同体という現実を目で見るとか、人の言葉を自分の耳で聞くということとか、自分の手で触って認知するという能力が縮小しているのです。 とくに、日本の女性のそんな能力がいちじるしく減退しています。 国や社会の経済が危機的に激変していく時には、物を作る、物やサーヴィスを市場で交換する(売る)、ということを目的にした思考の能力と活動の能力が、自己防衛の基準になります」 |
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