日本人の女性で、客観の法則を学習できない人は、
「過食」か「拒食」かのいずれかの「欲」の現わし方をする。
この視床下部の「欲の脳」の働き方が一生を左右しますと、
レクチュアするのが、ポルソナーレのマスターカウンセリングです。 |

クマ江さん |
「私は中3の女子。私の悩みはガス症です。対人緊張の場面で必ずガス(おなら)が出るので困っています。学校では「臭い」とイジメられて不登校になった子もいます。このままでは恋人もできません。治りますか?」(中3、女子) |

うさ子さん |
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クマ江さん |
人間の脳の働き方は、0歳8ヵ月で客観を分かって、客観のために行動するメタ言語が完成されているという。
しかし、1歳半を境に、主観の認識と言葉を学習して、心的異常をあらわしはじめます。
とくに、女性の視床下部は客観からは遠い副交感神経の中枢(視索前野)だから、心的異常をつくりやすいというのがポルソナーレのマスターカウンセリングのレクチュアです。
そこで、女性のための格差社会を生き延びる対策とアドバイスです。
(熊野クマ江) | |







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クマ江さん |
●個別の相談の事例
「私は中3の女子です。私の悩みは、ガス症です。対人緊張の場面で、必ずガスが出るので困っています。学校では「臭い」とイジメられて不登校になっている子もいます。このままでは恋人もできません。治りますか?」
(池上紀子(中3・15歳、女性。東京都西多摩郡瑞穂町高根)
(謹告・相談者は仮名です。住所、職業、団体も仮名です。相談の内容も合成し、再構成してあります。特定の個人の相談、悩みとは、一切、無関係です)
①私は、私立中学校に通う15歳の女の子です。中3です。
私の悩みは、ガス症です。
このガス症から派生した下痢、お腹が空くとグーッと大きな音が鳴ることも悩みです。また、ゲップや吐き気、胸やけでも困っています。
私は、小学生の頃は明るく、学校に行くのも楽しく、男の子とも何のくったくもなく話せていました。誰からも好かれる明るい性格でした。歌を歌うのが好きで、家でも好きな歌手の歌を大きな声で歌っていました。
ところが、中学2年生の終わりごろから暗い性格になり始めたのです。それは、ガス症が始まったからです。
②中2になって席替えがありました。
後ろの席に大声でしゃべる女の子がいたのです。
大声で話すので怖い人だなあと思っていました。
ある日、お腹にガスがたまって、ガスを出したくなりました。でもガマンしていました。ガマンしていたつもりですが、いつの間にか出てしまっていたようです。
休み時間に、後ろの席の女の子が「くさい」とか「ひどいニオイ」とか言ってキャッキャッと笑っていました。ハッキリと聞いたわけではありませんが、「私のことだ」と思いました。
それからというもの毎日が憂うつになりました。毎日、ガスが出ませんようにと願いながら学校に行きました。
ところが緊張して授業を受けているとお腹がグーグーと鳴り出すのです。
グーッという音が、静かな教室内に響き渡ります。クスクスと笑う女の子もいます。お腹を鳴らしてはダメだ、と思うとよけいに鳴り出すのです。
③中3になって、仲のいい子といっしょのクラスになりました。
仲のいい子が隣の席になりました。毎日が楽しくなりました。お腹が鳴ることやガスが出ることなど考えないようになりました。すると、ガスも出ないし、お腹がグーと鳴ることもなくなりました。だから、ガスが出ることも、お腹が鳴ることも治ったんだと明るい気持ちになりました。
毎日、学校が楽しくなりました。
三学期になって席替えがありました。私は、一番前の席になりました。後ろの席の人のことが気になったのです。すると、またお腹がグーッと大きく鳴ったのです。お腹があまりにも鳴るので、水を飲むとかトイレで隠れてお菓子を食べるとかしましたが、やっぱりお腹がグーグーッと鳴るのです。そしてガスもたまり始めて、ガスも出したくなりました。
④ガスが出るのをガマンしていると気分が悪くなりました。背中が痛くなり、首も痛くなりました。
吐き気が出るようになりました。
緊張するとお腹が空いてグーッと鳴り出すので、授業など耳に入らなくなりました。
そのうちにすっかりガス症になってしまったのです。自分の後ろに誰かがいるとガスが出るのです。
中3になってからは、しょっちゅう学校を休むようになりました。
⑤母親にガス症のことを話しました。母親は、「気にしないようにしなさい。世の中には、そういう人もいる。しかし、いつまでもその症状がつづくものでもない。学校の勉強とか、人間として自分に与えられていることに取り組めば身体も精神も強くなって、きっと良くなる。人間は、どんなことでも、いつまでも同じままということはない」と言います。
学校の先生にも相談しました。先生も「気にするな」と言います。
そして、席も一番後ろに変えてくれました。トイレに行くとき、そのつど先生に断わって教室を出なくてもいい、黙って、スーッと出て行きなさい。そうすればただガマンして辛い思いをするということがなくなる、というのです。
先生の気持ちは嬉しかったのですが、授業中に黙ってトイレに行くということはできませんでした。
⑥二学期になって秋の行事がありました。文化祭のような行事です。この時、かっこいい高校生くらいの男の子が学校に来て、私の方を見てにっこりと笑いかけてきました。私もにっこりすると、その人は私の方へ来るのです。
もしかして友だちになれるかもと思いました。この時、頭の中にガス症のことが思い浮びました。だから走って逃げました。
こんなことが何回かあったので悔しいです。
もし、ガス症が治らないのなら、男の人とお付き合いをすることができないと思うと、気分が暗くなりました。
ガス症になって友だちが減りました。クラスの人たちは、私がガス症だということを知っているようです。こんなに臭いニオイを全身から出しているのだから、当然です。
⑦最近は、私の身体全体が匂うようになりました。
電車に乗っても、バスに乗っても、周りの人たちは鼻をつまんだり、ハンカチを鼻や口に当てたりして、私をニラんでくるのです。私が乗る電車とかバスの中の人たちは、いっせいにマスクをするようになりました。
臭い匂いを全身からまき散らしているのだからこれも当然です。匂いでむせて、ゴホゴホと咳をする人もいます。こんなことがあるので、私は、対人恐怖になりました。
学校の教室に入ると、それまではワイワイガヤガヤとにぎやかだったのが、私の姿を見るとみんなが話を止めてシーンとなるのです。寒い日なのにわざわざ窓を開ける男子生徒もいます。
私は、学校に行くのも怖くなりました。
⑧医者に行きました。医者はどこも悪いところは無い、ガスは出ていないと言います。いくらガス症という言葉があるからといっても、人間の体は、自覚もないのにひとりでにガスが出るものじゃない、と言います。
私は、自分のガス症で自信がなくなりました。友だちともうまくしゃべれないのです。
友だちに、「臭い」と言われていじめられている人がいます。
その女の子は、学校を四ヵ月も休んでいます。その子は、気が弱すぎて心が折れたんだと思います。
自分が変な匂いがする、臭いということを誰にも言えなかったので、一人で悩んでいるのだと思います。私は、まだイジメられてはいませんが、登校拒否にだけはならないようにしたいと思っています。
はっきりお聞きしますが、私のこのガス症は治るのでしょうか。
治ったとしても、ガス症になる性格というものは、一生つきまとうのでしょうか。
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■ポルソナーレのマスターカウンセリングのプレビュー
●女性の心的異常は、視床下部の「欲の脳」がつくります。
「視索前野」の「性の欲」が客観の言葉と結びつかないことが「心的異常」の原因です!!
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クマ江さん |
中学3年生の女子の相談だよね。悩みの内容はガス症だ。学校の教室の中で、自分が緊張するときに、ガスが出ると悩んでいます。思春期の立ち上がりの年齢だから、辛い気持ちは察してあまりあるよね。
この相談者の女の子がいうように、もしガスが出るということがあるとすると、なぜ、そういうことが起こるんですか? |
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ガス症がなぜ起こるのか?については、ポルソナーレの通信教育の時代に、その原因と対策を説明しています。
人間には気持ちの安心というものが必要であるというのが理論的な根拠です。
安心というのは「欲」の充足のことです。食欲、性欲、休息欲といったものが生理的身体にそなわっています。
この充足には、脳の中で、ドーパミン分泌という快感原則がむすびついています。
この快感をつくるドーパミンは、脳の中の言語野のイメージに対応しているのです。
たとえば、空腹であるという欲(食欲)が胃を中心に生じるとします。
この時、何を食べるか?は欲のイメージにとって不定形です。空腹ということと、食べる対象は無関係です。
ドーパミンは、食欲を満たすというイメージに対応しています。そこで、食欲とは無関係に、食欲の対象のイメージというものが別個につくられなければなりません。
つまり、人間というものは、食欲があって空腹であっても、食の対象のイメージがつくり出されなければならないのです。
吉本隆明さんは、このことを『自己抽象つけ』といっています。この『自己抽象つけ』のイメージに対して脳の中で、A10神経がドーパミンを分泌します。
この脳の働き方のしくみは『性』の欲にも適用されます。
中学生になると女子も男子も『性』の機能が自立的に発達します。
『性』の快感をつくるイメージが『自己抽象つけ』のゾーンに表象されます。
ここで、どういうものが自分の『性の欲』にとって対象たりうるのか?というように『対象』についての認識と学習が要るのです。
この認識と学習が、吉本隆明さんのいう『自己関係つけ』の脳の言語野でおこなわれるためには、条件があります。それは『行動できる』という脳の働き方としての能力です。
これが知的能力というものです。
条件とは、脳のハードウェアとしての頭頂葉が働く、同時に眼の知覚神経のY経路が働く、というものです。
これは、0歳8ヵ月以降、母親が、『共同注意』『共同指示』『現在母親発話』という『愛着』の中で発達させてくれるという性質のものです。
これによって、子どもは、自分の『欲』の対象はあれかな?いやこれかな?と行動を起こせます。
この時の『欲』の対象は、主観でも、客観でも何でもいいのです。
主観なら主観の対象を見つけて『性の対象』とするでしょうし、客観なら客観の対象を『性の対象』と『認知』するでしょう。これも経験というものです。
だから、この思春期の頃は、できるだけ客観に近い、客観の本質を学べるような認識のための経験を選ぶことが必要です。
ガス症というのは、この経験を成り立たせる客観に向かう行動力を母親から教えてもらっていない女性、男性に起こる異常な緊張緩和の方法という意味をもつ神経症の症状なのです。 |

うさ子さん |

クマ江さん |
それがフロイドの神経症の学説でいう肛門期の安心の欠如ということだね。
浅見鉄男さんが40年にわたって研究開発した『頭部・井穴刺絡』で、とくに『百会』が重要視されているのは、頭頂葉を中心とする脳のハードウェアが、現実の客観を認知しないと交感神経が働かなくなって『行動が止まる』、『行動の対象の認知のイメージが表象されない』、すると、便秘、神経症の下痢、胃潰瘍が起こる。
この『行動が止まる』のを防ごうとする生体防御システムがガス症であると? | |
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相談者の女子は、自分は恋愛できないんじゃないか、男の子と交際もできなくなるんじゃないか?と心配していますね。
女性の『性の欲』は視床下部の『視索前野』がつくり出します。女性も、恋愛や結婚という人間関係をつくるには自律神経の交感神経がいつも働く必要があります。これは、脳のハードウェアとソフトウェアの両方の交感神経です。
引きこもりとか、ニート状態の女性や男性が、恋愛も結婚も難しいのは、ハードウェアの脳の交感神経が働いていないからです。
さらに、ソフトウェアの脳の交感神経も働かなくてはいけない。
相談者の中3の女子は、女性の性の中枢の視索前野が副交感神経の中枢であるために、脳のハードウェアの交感神経が低下しそうだということを心配しています。
もしそうなれば、行動して、客観を認知するということが崩壊して、恋愛どころか、人間関係の全てを喪うという危機に直面しているのです。 |

うさ子さん |

クマ江さん |
日本の思春期の女の子は、脳のハードウェアの交感神経を働かせるために、恋愛マンガとか歴史マンガを恋愛中心に読むのは、脳のハードウェアの交感神経をかろうじて働かせるためなんですね。それで、やっと恋愛や結婚を体験できても、脳のソフトウェアの交感神経は全く働かないので、ハードウェアの客観の認知も壊れる。そこで、再び、神経症が発生するわけだ。
そこではガス症ではなく、心臓や肺などがつくる神経症になるね。 | |
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今は、恋愛のマンガや恋愛の小説のかわりに、擬似空間(擬似客観)というネット、バーチャルコミュニケーションに依存しているので、神経症が身体全体に広がるスピードが速くなっているようです。 |

うさ子さん |

クマ江さん |
この相談者の女の子へのアドバイスとは、どうなりますか? |
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まず、家の中で、交感神経を働かせるために実践することでしょうね。経験同一化の法則ってことです。
これができると、脳のソフトウェアの働かせ方が練習できます。
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うさ子さん |