[3831-2] 谷川うさ子 2015/12/08(火)13:36 修正時間切れ
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こんな生活をつづけてきて、もう40歳になりました。 病院の仕事は日ましに、年々忙しくなるばかりで、人手不足で疲労してきつくなっています。 体調が悪い日が多く、内臓のあちこちに疾患もあります。 わたしの神経症はもっとひどくなっていく一方のような気がしています。 (南波圭子(仮名)、40歳、病院勤務)
《ポルソナーレのカウンセリング》
ポルソナーレは、日本人の要介護状態にいたる認知症(痴呆症)は、「行動の止まり」を意味する中核症状の前に、周辺症状がすでに起こっているということをつきとめました。 脳の働き方のしくみを解明してこのことを明らかにすることができました。 周辺症状とは、大きく分けて「妄想をしゃべること」と「強迫障害のとおりに行動すること」の二つに分けられます。
相談者の南波圭子さん(仮名)の母親は、実の姉のことを、「昔はこうだった、ああだった」と話す女性です。 これは、「妄想」です。 認知症(痴呆症)の中核症状に移行すれば、徘徊とか家出とか、家の人にでも誰にでも暴言や暴力をふるうという周辺症状をあらわします。
相談者の南波圭子さんは「強迫神経症」をあらわしている女性です。 ふつう強迫神経症というと「高い所が恐い」とか「家の玄関のカギを閉めたかどうかが気になって、確かめに戻る」「何か、占いとか、まじないの効果のあるようなことを行なわずにはいられない」などの神経症とも精神分裂病とも区別のつきにくいグレーゾーンの常同症のことをいいます。 相談者の南波圭子さん(仮名)は、強迫神経症者です。
どこが強迫神経症なのか?というと「習い事が続かない」が強迫神経症です。「行動が止まる」というのが強迫神経症の特徴です。 「人からキツく言われたから、もう止める」というのは強迫神経症です。 人の声が不快な音、恐い音になれば、今の自分の行動を止める、というのが強迫神経症です。
「これは、脳の働き方のしくみと、もう一つ、吉本隆明の説明する人間の『眼』の働き方の説明を理解しなければ『よく分からない』という内容です。『眼』の働きは二重になっています。『感覚の知覚』と『知覚の認知』の二つです。 日本人は、『感覚の知覚』だけでものを見ます。たとえていうと鳥、魚、動物一般がものを見るときの機能と同じです。 日本人は、この機能を『言葉の丸暗記』にも用います」と説明するのは、ポルソナーレの熊野クマ江さんです。
相談者の南波圭子さん(仮名)は、母親から「意味不明の言葉」を聞かされました。言葉と行動が一致するという言葉ではなくて、いくら言葉を憶えてもその言葉はどんな行動も成立させないという言葉の憶え方を学習したのです。 これじゃあ、人の話を聞いても、「自分は何をすればいいのか?」が分かりませんね。 |
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