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人の意見が聞けない という人は多い。 耳に入らないので はなくて、分からない から聞けない。 聞き方の法則を 分かって幸せになった物語。
『ぼくはアスペルガー症候群』(彩図社)を書いた権田真吾さん(42歳、コンピューター関連の会社勤務)の告白が物語です。 「ぼくは、小学生のときはクラスになじめなくて、ものすごく苦労した。 じぶんの意見が受けいれられないと、すぐにカーッとなって怒鳴り、大声を出すのだ。すぐにかんしゃくを起こす。それもごくささいなことに腹を立てました」。 当時の担任の先生の話。 「なにかをガマンしようとすると、机の両端を持ってガタガタ鳴らしつづけていた」。
「中学生になると、怒りっぽい性格は、ひとりよがりの判断になった。自分がよいと思うことは、他人にとってもよいことだと思い込んでしまった」(権田さんの話)。
「社会人になってみると、ぼくと同じアスペルガー症候群と思われるN君(男性)が部下になったことがある。 N君は、自分がナットクできなければ会社の決定事項にも従わない。非協力的だった。 “わかりました”と一応口では言うが、全く実行しない。 ぼくから見たN君は、宇宙人に見えた」。
ポルソナーレの脳を発達させるための教育の現場からのカウンセリングです。 「人の言うことを聞かない」のがアスペルガー症候群の症状のひとつであると権田さんは説明しています。 「上司も部下も、コミュニケーションの能力に不足があるから、仕事の指示も、業務上の伝達もうまくいかない」と権田さんは説明します。 ポルソナーレの見解では、コミュニケーションが成立しないのは、お互いに相手への言葉が理解できないからです。全くの意味不明のままに、適当に聞いているのがアスペルガー症候群です。 その証拠は、N君は、権田さんが話したことは聞いています。聞いているけれども、話されている言葉、その意味が分からずに、脳の中に言葉のイメージ(意味の内容)が思い浮ばないのです。 |