[3712-2] 谷川うさ子 2015/05/19(火)13:27 修正時間切れ
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初夏野朝子さんは、電車の中が恐怖です。座席に座ると、正面の人が自分の顔を見ていると感じます。乗客の視線がとっても気になります。気になると、顔の皮膚が音を立てて、ボン!!と赤くなるのです。 電車の中では、立っていてもチクチクと人の視線がひどく気になります。 「小学生のころまでは、あんなに明るくて活発で、人の顔を見て大声で笑っていたのに」と思います。 男の人と付き合うとか、一緒に食事をするとか二人で向かいあって話すとか、想像もできません。想像しただけで身体中がカチカチに固くなり金シバリに合ったようにぴくりとも動かなくなります。 どんなにひどいことをされても逃げ出すこともできないと思えば苦しくなります。
「仕事の中の会話も、緊張して何を言っているのか分かりません。顔がボン!!と赤くなっているので、どんな話も頭の中を風のように通りすぎていくだけです。投げやりだとは分かっています。今日、一日、なんとか早く過ぎていけと念じながら地をはうように生きています」
ポルソナーレのカウンセリングです。 世界中のどんな言語にも文化というものがあります。この文化が、どこの国の人にも分かるように言いあらわされるのが、人間社会の共同性です。 この共同性というものをつくるのが会話の法則です。 日本語の文化は、話し手の話を尊重する、というものです。その尊重の仕方は、話している人の言葉を正しく分かること、そして忘れない、憶えておいて自分もその言葉をしゃべる、というものです。 この法則は奈良時代からつづいています。 この法則を分からない人は、日本の文化から外れている人、「ヨソ者」とみなされて穢れや禁忌の対象とされました。 「お祓(はら)い」の対象になったのです。この日本の文化は、誰も言わないけれども、今もつづいています。 タブー(禁忌)の話し方とは「しゃべらない」「一方的にしゃべる」「話をそらす」(話題の飛躍)などです。
「わたしは、ポルソナーレのカウンセリングをうけました。赤くなるのは、日本文化の中でヨソ者になった人の印で、その病理症状とのことでした。テキストを中心に、学習しました。テキストの中のクマ江さんとうさ子さんのアドバイスに従って、歪んだ性意識のつくる赤面症から解放されました」。 初夏野朝子さんは、事務所の男性と話しながら一緒に歩けるようになりました。 月見草に似て、初夏野朝子さんは富士山によく似合ってステキになりました。 |
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