谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
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[3707] 読むだけで幸せになる手紙・見るだけ、聴くだけ、触るだけでは能力が退化すると気づいた私 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2015/05/11(月)16:13
[3707-1] 読むだけで幸せになる手紙・見るだけ、聴くだけ、触るだけでは能力が退化すると気づいた私 谷川うさ子 2015/05/11(月)16:13
          ピアノでも英語でも毎日、練習すれば
       うまくなるとおもっている人はおおい。
       人に説明すると教える言葉が
       出て来ないので怒り出す。
       説明する能力は別のものと
       気づいて幸せになった物語。


 五月野風子さん(22歳・仮名)は、音楽大学の学生です。
 地方から上京して、アパートで生活しながら学校に通っています。ピアノを演奏するのが専門です。
 「学校に行くかたわら、ピアノの先生の教室でアルバイトをしています。中学生や高校生の生徒にピアノを教えるアルバイトです」。
 五月野風子さんは、生徒にピアノを教えるとき、どんなふうに教えたらいいのかが分かりません。どう説明していいのか、どう指示すればいいのか?が分からないのです。そこで、五月野風子さんは、自分でピアノを弾いてみせます。
 「このとおりにやってごらん」といいます。
 生徒が中学生の女の子のときは、「できません」と言います。五月野風子さんはここで困ります。
 ピアノの前でじっと身体を固くしている女の子の顔を見て、心の中で、じゃあ、あんた何しにここに来たの?と思います。すこし、怒りの気持ちもこみあげてきます。
 

 生徒が高校生の女子の時は少し様子がちがいます。
 高校生の女子は、もう何年もここの教室に通ってきているので、楽譜を見ながら楽曲を弾けます。ちゃんと譜面も読めます。
 「弾いている曲を聴くとどこまでこの曲を理解しているのか?が分からないのです」
 長音階と短音階の意味を分かっているのかしら?とおもいます。
 思うだけで、尋ねてみるとか、質問してみるということができません。
 そこで自分でピアノを弾いてみせます。
 「このとおりにやってごらん」といいます。
 その生徒も「できません」と言います。
 そして、練習のためにとか、習いにくるとかのために教室に来なくなるのです。


 五月野風子さんは、小さいころからピアノを弾く練習をしていました。家にはピアノがありました。
 母親が買い与えたのです。
 母親は「ピアノの練習をしなさい」と言いました。
 「やったよ」と言います。
 「それじゃ練習したことにならない」と母親が言います。母親がいいと言うまで練習をさせられました。
 「母親が違う、いい、と言います。自分なりの判断の基準というものがもてなくなったのです」。


 「親もとから離れてひとりで生活するようになりました。ひとりで人間関係をつくるようになってみると、わたしは、人から何か頼まれると嫌だと言えないのです。こころの中では怒りながら頼まれたことをひきうけます」。
 五月野風子さんは、実家でピアノの練習をしていたころ、母親からいわれたとおりに練習すると、「やったよ!」とつよい口調で言いました。お母さんが言ったからピアノを弾いてあげた、やってあげた、という気持ちでした。
 ひとりで生活する中で、人から何か頼まれると「やってあげたよ」という気持ちになります。
 言葉では言えません。

[3707-2] 谷川うさ子 2015/05/11(月)16:13
    ポルソナーレのカウンセリングです。
 本を読むだけではほんとうの勉強にはならないといったのはニーチェです。
 吉本隆明さんは、歌手とか、ピアノの演奏とか、踊りとかの練習は、10年くらいつづけるとだいたいうまくなる、といいました。
 これは、脳の働きでいうと感覚を働かせる部位の『実像』だけが働くことの説明です。
 脳の中には、言語野があります。
 脳の中の言語野が働いて、習いごとは、どんなことでも正しく上達するのです。
 台所で料理するための包丁の扱いがうまくなっても、お客に喜ばれる料理人になれるわけではないことと同じです。


 五月野風子さんは、大学生ののこりの学年を、楽譜を手で書いてすごしました。ピアノの練習のかわりに、楽譜を書いたのです。この楽譜の中に、言葉で、光景とか場面とか、状況のコメントも書きました。
 言葉で楽譜の表現するイメージをつくる練習をしたのです。
 「ピアノを教える生徒さんに、演奏の目的を説明して、その手段としてピアノを弾く、ことを伝えられるようになりました」
 生徒さんに喜ばれるようになって、決まっている就職にも自信をもって出立できると、五月野風子さんは自信満々です。


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[2025/08/03 01:56] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子