[3660-3] 谷川うさ子 2015/02/02(月)13:56 修正時間切れ
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「この仕事、明日までにできるかな?」 「はい、がんばります」
大嶋利佳は、山田順子さんの「がんばります」の言葉がよくないと言っています。「明日までに完成します」か「明日の午前中に完成の予定です」と言うべきであるとアドバイスをします。 しかし、ポルソナーレが上司の山口部長と山田順子さんの会話を検討すると大嶋利佳とは違った理解になります。 上司の山口部長は「この仕事、明日までにできるかな?」と尋ねています。「できるかな?」と問いかけています。 この「できますか?」の問いにたいして「がんばります」と山田順子さんは答えています。 山口部長は山田順子さんに「できるかどうか?」という作業の行動について質問をしています。 日本人の脳の働き方は、ブローカー言語野・3分の1の主観の言語野で成り立っています。ここは吉本隆明が『心的現象論序説』(角川文庫)で説明している心的領域です。吉本隆明が「個体・家族・共同性としての人間」(『情況への発言』昭和42年11月・東京医科歯科大学お茶の水祭講演)でのべている「人間の本質」の共同体を表象させる領域の「言語」「概念」「文法をつくる規範」をつくる言語領域ではありません。 「客観」ということを認識してこれを言葉にする、会話する、お互いに了解し合う、複数の人々と合意し合うという言語領域ではないということです。 欧米人は、この言語領域(ブローカー言語野・3分の2のゾーン)で、be動詞やsein動詞を成り立たせています。原則として客観についての思考ができる人が多いのです。
山口部長が、山田順子さんに「この仕事、明日までにできるかな?」といえば、身体を使った行動が可能かどうか?を質問しています。 日本の男性の脳の働き方は、大脳辺縁系(動物の脳)にある視床下部(欲の脳)の中枢神経は「背内側核」(はいないそくかく)です。 背内側核は「性の欲」の中枢です。GnRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン・ペプチド10個)という性欲のホルモンを分泌します。 男性は、「空間認知」の認知の脳の働きの機能と能力をもちます。 欧米人は、ブローカー言語野・3分の2の客観の言語領域で「空間認知」の働き方を「認識」のための脳の働き方に変えています。 山口部長は、山田順子さんに「この仕事」(は)という対象について尋ねていません。「できるかな?」と行動の可能を問題にしています。 山田順子さんは山口部長から「できる?」(実行は可能ですか?)と問われました。「できるかどうかは確約できません。しかし、完成できるように、最善を尽します」とお返事をしたのです。
「昨日頼んだ資料、午後までにできるよね?」と山口部長が尋ねています。 「はい、今、がんばっていますから」と山田順子さんは答えています。 |
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