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みなさま、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子さんです。一月二回めのカウンセリング・ゼミの日程とおもな内容をご案内いたします。
■「カウンセラー養成ゼミ」…1月24日(土曜日)・午後1時00分より。 1月27日(火曜日)・午後7時00分より。 ◎おもな内容……………全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング ◎…………………………吉本隆明「心的現象論序説」による日本の女性と男性の心的異常の克服の仕方 ◎…………………………《女性の相談の事例》女性が認知する男性、男性が認知する女性 ◎…………………………「私は子どもが3人います。夫は不動産の経営者です。私は、結婚生活がつまらなく、朝が来るのがこわいのです」(35歳・女性) ◎ケーススタディ………『心的現象論序説』(吉本隆明) ◎…………………………『ライアーズ・ポーカー』(マイケル・ルイス) ◎エクササイズ…………抽象名詞文の練習のイメージ療法 ◎テクスト………………『初期ノート』(吉本隆明) そして秘やかな夜が来た。勿論、三月の外気は少し荒いけれど、それはあたかも 精神の外の出来事のやうだ。夜は精神の内側を滑つてくる。甍(いらか)のつづ き。白いモルタルの色。あゝ病ひははやく癒えないだらうか。 僕は言ひきかせる。〈精神を仕事に従はせること〉。 (夕ぐれと夜との独白 28ページ)
■「ゼミ・イメージ切り替え法」…1月24日(土曜日)・午後5時30分より。 ◎おもな内容……………全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのマスターカウンセリング ◎…………………………吉本隆明「心的現象論序説」による日本の女性と男性の心的異常の克服の仕方 ◎…………………………《女性の相談の事例》女性の父親から受け取る認知と認識の仕方 ◎…………………………「私は、父親が嫌いです。食事のときに人のことを悪く言い、私のこともけなし、性格が悪いと言うからです」(20歳・女性) ◎ケーススタディ………『心的現象論序説』(吉本隆明) ◎…………………………『ライアーズ・ポーカー』(マイケル・ルイス) ◎エクササイズ…………抽象名詞文を身につける練習のイメージ療法 ◎テクスト・Ⅰ…………『初期ノート』(吉本隆明) この世は仕事より高級なことも、仕事より低級なことも、そして複雑ささへ、そ れ以上でも以下でもないのだから。 (夕ぐれと夜との独白 28ページ)
◎テクスト・Ⅱ…………『人間の条件』・110(ハンナ・アーレント) 《マグダラのマリアは、なぜ「多くを愛し、そして、多くを許した」のか? 女性には認識の能力がある、しかし男性には認知の能力しかない!! ここから愛の根源悪の萌芽の救出激が始まった。 これは人間の人格をめぐる大いなる物語である! 「汝、姦淫するなかれ」とは、心的な現象の活動のことである。 この心的な活動の中に「愛」があるのはなぜか? アイヒマンに見るように心的領域で発声した根源悪は、人間事象に浮上する!! 「愛」は許し、そして闘うと説くアーレント哲学をあなたに贈る!!》 第五章 活動 第三十三節 不可逆性と許しの力 6回目 ●許しの中心にあるのは罪ではなく許される人自身である。イエスは許しのこの人格的な要素を罪の女のエピソードにおいて愛との関連へと持ち込んでいる(「この女は多く愛したからその罪の多くは許される」)。愛が許しの力をもつのは、「その人が誰であるか」への比類なきまなざしが特有のものだからである。愛の鋭いまなざしは、私たちを他者と結びつける「間の空間」を全て無くしてしまう。それ故愛だけが許しの力をもつとすれば、許しの力は私たちの考察の外に留まるであろう。 ●愛に対応するのは、より広い人間事象の人間関係の「尊敬」である。尊敬は距離の遠い位置から見られる「その人が誰であるか」への敬意である。愛および尊敬において、私たちが活動と言論の中で暴露する「その人が誰であるか」がまた許しの対象でもあるということは、なぜ誰も自分自身を許すことができないかの深い理由でもある。もし他者(同時代人)がいなければ、私たちは自分自身に閉じ込められてしまい、許しの対象である当の人物がそこには存在しないからである。 |