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仕事の中の会議で 話すと声が震える ということがある。 顔はこわばり、目が ひきつり、何も話せ ないという症状だ。 緊張で倒れそうに なることもある。 脳の働き方を変えれば、 みるみる劇的に 話せる性格になる。
《事例》 わたしは、独身で44歳の女性です。大手の建築業の会社に25年間勤めてきました。 特別に親しく付き合った人もなく、心安らぐ人間関係もなく今日まで淋しく過してきました。 仕事は、長い間勤めている中で責任のある立場を担っていますが、やりがいとか、充実感などは感じられず、慣れているからこなしているという感じです。
わたしは、職場で何かを言われると何も反論できません。自分の感情を自分で押え込む感じになります。 部下にあたる若い人が発言したり、行動しても注意もできず、心の中では暗い怒りの気持ちで声が出なくなり、呼吸だけが荒くなります。仕事中にスマホを眺められるとそういうことはやめなさいとは言えず、背中から胸にかけて痛くなります。そしてひどい呼吸困難になります。 仕事中も、頭がどんよりと重くなります。この25年間、いちども心が晴々として仕事をしたという思いがありません。
わたしは、大勢の人の前で話すのがとてもニガテです。 ひどく緊張して、何もしゃべれなくなります。会社は、ことあるたびに研修とか、会議とか、打ち合わせというものがあります。 たしかに、どんどん話している人の中には、聞いていても何を言いたいのかよく分からない人もいて、たいていは媚を売ったり、諂(へつら)ったりしているのがみえみえの話をする人もいますが、わたしは、それすらもできないのです。 わたしは、長い間、こんな自分に自己嫌悪を感じて、寝込んで立ち上がれないくらいの不調になることもありました。 わたしの人生には、まだ未来がありますか? (中山文子(仮名)、44歳、建築業・会社員) |