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日本人の認知症 (痴呆症)は、周辺 症状から始まる。 周辺症状の典型が 「被害妄想」だ。 人からバカにされている、 人を警戒している、 自分からは声を かけない、 などがおもな症状だ。 対策は、相手の話の 中の言葉を復唱 する、だ。
《事例》
わたしは、20歳の女子大学生です。 地方の都市の大学に自宅から通っています。 家族構成は、父方の祖父母、父と母、弟と妹です。 わたしは、母親がこわいのです。自由にのびのびと話せません。自然に話ができないので他人のような感じがします。小さい頃「あんたはダメな子だ」と言われたので、バカにされているような気がして、顔を合わせると目がひきつります。母親と二人っきりになると緊張します。母親から名前を呼ばれると身体がビクッとして固まります。
友だちも、父親タイプと母親タイプに仕分けしています。父親とはよく話して甘えたりもするので、父親タイプの友だちとは何でも話します。でも、父親タイプの友人からきつく言われるとすぐに嫌われたか?と思って以降は近づかなくなります。 母親タイプの友人は、顔を合わせるのも嫌です。 とてもこわいし、わたしのことを嫌っていると思います。敵対視しているといってもいいくらい警戒心が態度に出てしまいます。
わたしは、人を外見で判断します。おとなしそうな人、話をしても反応がニブイ人、声が小さくて聞かれたことしか話さない人は、話をしてもバカにします。話しかけられてもソッポを向いて無視します。そういう態度をとっても後ろめたいどころか気分爽快になるのです。わたしは、自分が被害妄想と加害妄想を抱えていると思っています。 (長山玉美・仮名・20歳・大学生)
《ポルソナーレのカウンセリング》
認知症(痴呆症)に「被害妄想」があります。「物を盗られる妄想」とか「誰かが部屋に侵入してきた」と被害を訴える妄想です。 相談の事例を見ると、20歳の女子大学生が、母親、友人にたいして被害妄想を抱えていることが分かります。認知症(痴呆症)の周辺症状の一つの被害妄想は、必ずしも高齢者にだけ起こるのではなくて、若くても起こることが分かります。 |