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全日本カウンセラー協会・ポルソナーレは、日本人の最大の暗黒問題「要介護状態」の発生の原因と対策を、脳の働き方のメカニズムから明らかにしました。
現在、日本や世界の医療、介護にかかわる業界は要介護の状態は、認知症の「もの忘れ」がつくり出すという見解を一般的にしています。おもに、DSM‐4(アメリカの精神医学協会がつくっている診断マニュアルです)に拠っています。 原因となるのは、アルツハイマー病とか、脳の中の異常なタンパクの出現であるとしています。 世界のどこの国も、国連も、この説を支持しています。 しかし、ポルソナーレが脳の働き方(言語・言葉の生成のメカニズム)の解明にもとづいて「要介護状態」を考察してみると、要介護状態は、 DSM‐4の見解とは全く違った原因と理由によって起こります。ポルソナーレはこのことを明らかにしました。
日本人の要介護状態の問題は、財産が全くなくなる、家や土地などの資産も介護費用のためにぜんぶなくなる、貯金もぜんぶ消えて家族の生活が成り立たなくなる、という現実問題を引き起こしています。 すると、誰にとっても要介護状態に陥らないことは、切実かつ緊急の、財産を守ること、貯金などの資産を守ることが最優先の現実問題です。 このことに、日本や世界の誰もが全くの無関心です。
今は、要介護問題を考えるにあたり理解できる人は非常に少なくなりましたが、人間の要介護状態を正しく取り扱うのは哲学の仕事です。哲学による考察を不問にするのが「AI」(人工知能)への評価です。「AI」(人工知能)は、人間の脳の働きの中のごくごく小さな一部にしかすぎません。 このことを実証的に明確にするのが、吉本隆明の「個体・家族・共同性としての人間」(『情況への発言』徳間書店所収)と、ハンナ・アーレントの『人間の条件』(ちくま学芸文庫)です。この二つの書物に目を通すだけでもすぐに分かることです。
AI(人工知能)は、人間の脳のどこで働くのか?というと『右脳・実像』です。 『右脳・実像』は、「感覚の知覚」と「知覚の認知」とで二重に構成されています。 「感覚の知覚」は「目で見る」という視覚がものごととの関わりをつくります。「知覚の認知」は、「耳で聞く」という聴覚がものごととの関わりをつくり出します。 視覚と聴覚は、大脳辺縁系の「視床下部」の上部にある『視床』でぴったりと密接してくっついているので『右脳・実像』でも相互性をもって働いているのです。 『右脳・実像』はもうひとつ「手、指、足などの触覚」が「土台」になっています。人間が、「今、ここに、現に」という対象とか、自己の存在を分かる働きをするのが「触覚」(ウェルニッケ言語領域)です。 AI(人工知能)は、『右脳・実像』の「視覚」と「聴覚」の働きをテクノロジーで通信技術化しています。「ディスプレー(画面表示)」(視覚)と「文字」「文」「文章」「画像」「音声」の表示は「聴覚」の働きをテクノロジーで映し出しています。そして「触覚」(手、足、指の知覚・ウェルニッケ言語領域)が「通信」という「行動」を成立させるのです。
このようにディスプレー(画面)に表示される「ネット情報」は、このままでは単に「命題」にしかすぎません。真か偽(ぎ)かが証明されて「判断」される必要があります。 |