谷川うさ子の「今日の一言」掲示板
この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
みなさまの「社会性の知性の発達」(脳の発達)の道しるべとしてお役立てください。
読むだけでは、情報の浪費になり、せっかくの情報を無価値にします。そこで、お読みいただいたら
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「dark forest」様へ。全日本カウンセラー協会・ポルソナーレ代表 田原克拓(平成27年11月17日)
谷川うさ子
2015/11/17(火)14:32
修正時間切れ
「dark forest」様からは、平成27年11月12日付けで、わたしどもの掲示板にご相談のご投稿をいただいておりました。どうもありがとうございました。ゼミの準備の期間にあたり、回答が遅くなったことを心よりお詫びいたします。
ご相談の主旨は、お書きになっていることを整理すると、「母親から不幸な扱われ方をして育った」ということのようです。父親は、「溺愛」というくらいに可愛がってくれたが、母親は、自身が「父親を知らない」中で虐待されて育ち、成長して結婚して子どもをもったために、可愛がられている「dark forest」様を妬み、不幸な扱い方をしたということのようです。その「不幸な扱い」というのが問題で、複数の男性を通して、今、自分には天敵と思えて、心から嫌いと思い起こさせるような仕打ちをおこなった、と説明しておられます。
プライバシーのことがおありのようで、立ち入ったことはお尋ねできませんが、おおよその問題となることはこのようなことだとうかがわれます。
《ご回答いたします》
ポルソナーレは、特設ゼミというものを設けて、ハンナ・アーレントという女性の哲学者が書いた「人間の条件」(ちくま学芸文庫)の哲学の勉強をつづけています。
この中でハンナ・アーレントが「宗教」の脈絡ではなくて、哲学の脈絡で説明していることに「人は許さなければならない」といっています。宗教の言葉での「許し」ではなくて、「人間が、人間として生きていくためには許しが必要なのである」といっています。
人間は、自分が今、何をおこなっているのかを何も知らずにおこなっている、ということを説明しています。自然も、人間の世界のこともただ壊すばっかりで、元に戻す能力がない、明日のことがどうなるのかを正しく予測することができない、これが人間の正しい分かり方というものだ、という定義をおこなっています。
すると、すべての人間にできるゆいいつ正しいことは、「許すこと」です。
これは、「新しく始める」ということです。「憎む」とか「罰する」ということを全く無くしてしまうことはできないにしても、人間は、その憎む人を理解することはできます。ここから全ての人間は、孤立から脱け出して多くの人々といっしょに「新しく始めること」ができます。
ハンナ・アーレントの哲学では、「許し」というのは、過ちがなかったことにするとか、贖罪によって罪過をあがなうことではありません。「新しく始めましょう」ということです。
辛い思いとか、動きをとれなくさせる気持ちが消えないということはおありでしょう。自分の行動に「あるべき自分の姿」のイメージをつないで、そこを目的にして身体のどこでも動かすことを日々、毎日、お考えになってみませんか。
以上のとおりに、ハンナ・アーレントの名においてお伝えいたします。お役に立てていただけば、アーレントも喜ぶとおもいます。
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内 容
「dark forest」様からは、平成27年11月12日付けで、わたしどもの掲示板にご相談のご投稿をいただいておりました。どうもありがとうございました。ゼミの準備の期間にあたり、回答が遅くなったことを心よりお詫びいたします。 ご相談の主旨は、お書きになっていることを整理すると、「母親から不幸な扱われ方をして育った」ということのようです。父親は、「溺愛」というくらいに可愛がってくれたが、母親は、自身が「父親を知らない」中で虐待されて育ち、成長して結婚して子どもをもったために、可愛がられている「dark forest」様を妬み、不幸な扱い方をしたということのようです。その「不幸な扱い」というのが問題で、複数の男性を通して、今、自分には天敵と思えて、心から嫌いと思い起こさせるような仕打ちをおこなった、と説明しておられます。 プライバシーのことがおありのようで、立ち入ったことはお尋ねできませんが、おおよその問題となることはこのようなことだとうかがわれます。 《ご回答いたします》 ポルソナーレは、特設ゼミというものを設けて、ハンナ・アーレントという女性の哲学者が書いた「人間の条件」(ちくま学芸文庫)の哲学の勉強をつづけています。 この中でハンナ・アーレントが「宗教」の脈絡ではなくて、哲学の脈絡で説明していることに「人は許さなければならない」といっています。宗教の言葉での「許し」ではなくて、「人間が、人間として生きていくためには許しが必要なのである」といっています。 人間は、自分が今、何をおこなっているのかを何も知らずにおこなっている、ということを説明しています。自然も、人間の世界のこともただ壊すばっかりで、元に戻す能力がない、明日のことがどうなるのかを正しく予測することができない、これが人間の正しい分かり方というものだ、という定義をおこなっています。 すると、すべての人間にできるゆいいつ正しいことは、「許すこと」です。 これは、「新しく始める」ということです。「憎む」とか「罰する」ということを全く無くしてしまうことはできないにしても、人間は、その憎む人を理解することはできます。ここから全ての人間は、孤立から脱け出して多くの人々といっしょに「新しく始めること」ができます。 ハンナ・アーレントの哲学では、「許し」というのは、過ちがなかったことにするとか、贖罪によって罪過をあがなうことではありません。「新しく始めましょう」ということです。 辛い思いとか、動きをとれなくさせる気持ちが消えないということはおありでしょう。自分の行動に「あるべき自分の姿」のイメージをつないで、そこを目的にして身体のどこでも動かすことを日々、毎日、お考えになってみませんか。 以上のとおりに、ハンナ・アーレントの名においてお伝えいたします。お役に立てていただけば、アーレントも喜ぶとおもいます。
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