[3871-2] 谷川うさ子 2016/02/23(火)13:20 修正時間切れ
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人間の脳が「言語」と「行動」をつくり出す仕方は二つです。 一つは、言葉や文章を読む、聞くなどで学習すること、もう一つは、目で見る、耳で聞く、手で触るなどの経験に言葉をつなげることです。 脳の中でこういう働きをするのは、ブローカー言語野・「右脳・実像」という部位です。 人間が、なにかの「行動」をつくり出すのは、「欲の脳」といわれる視床下部です。 「食欲」と「性欲」が行動をつくります。 「食欲」は、何らかの言語も人間関係の規範もつくりません。「性欲」だけが、言語と規範をつくります。 女性の「性欲」の中枢の視索前野だけが言語と人間関係の共同の規範をつくります。 しかし、日本人の女性は、視索前野の「生殖としての性」と「言語と人間関係の法則をつくる性」(対幻想といいます)のうち、言語と人間関係の規範の法則を母親から教わっていません。「生殖としての性」を人間関係と言語の法則と取り違えて錯覚しています。 男性の「性の欲」は、背内側核が中枢です。「空間認知」をつくり出します。 女性の言葉を聞いて、言語と人間関係の法則を学ぶのです。 女性とは、おもに母親、そして恋愛や結婚の相手の女性です。 この女性が病理の言葉しか話さないという時、男性は、要介護状態に至る周辺症状を抱えて生きることになります。
日本人が、健全で、健康な脳の働き方をおこなうには、視床下部の生み出す「行動の欲」(性の欲)を「左脳の視覚野」「左脳の聴覚野」につなげる必要があります。 「左脳の視覚野」が現実のルール、きまり、約束を見るのです。「左脳の聴覚野」が、言葉の中のルール、きまり、約束を聞くのです。 ところが、多くの日本人は、「右脳の視覚野」でものごとを見ます。色とか香とか、味といったことにかかわるものしか見ません。「右脳の聴覚野」は、自然の音しか聞きません。 日本人の脳の働かせ方は、「左脳の目で見たものを右脳の目で壊す」「左脳の耳で聞いた言葉を右脳の耳で壊す」ということをおこなっています。これが、ほとんどの日本人がおこなっている脳の働かせ方です。
もともとの根拠は、日本語を「内扱い」で使うことにあります。 この日本語を「内扱い」で使う初めの人は母親です。「0歳8ヵ月」以降、1歳半から3歳にかけての子どもは、母親の話す言葉のとおりに脳を働かせはじめます。
「母親が子どもの顔、目を見ない、ソッポを向いてしゃべる」と、その子どもは、「言葉を憶えることができなくなる」のです。「行動」も言葉で憶えるものなので「行動」のルール、きまりも憶えられません。
するとこの子どもは、人の話すことを聞いて、勝手な言葉を思い浮べるのです。「花が咲いた」という言葉を「ハトが鳴いた」という具合に、無意味な言葉をイメージします。 これが「右脳・実像」という部位に思い浮びます。 「お風呂に入りなさい」と母親が言っても、「右耳」から「左耳」に風のように通り過ぎて、何を言われたのか思い出せません。 「おやつを食べたいよ」とこのとき思っていれば、「おやつに入りなさいって言ったのかな」という適当な言葉を思い浮べます。 この「適当な言葉」のことを「幻覚」といいます。母親がお風呂に入りなさいと言う姿が思い浮ぶので「幻覚」です。 |
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