[3835-2] 谷川うさ子 2015/12/15(火)14:51 修正時間切れ
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次の仕事を探しに行きます。面接の日時の連絡があります。 わたしは、会社の入口までは行くのですが、会社の中にまで入って行くことができません。そのまま帰ってしまいます。 その会社に出入りする人たちの声が耳に入ってきます。自分のことを言われているような気がして、耳をすませます。すると手が震えてきます。脚もガタガタと震えます。やがて、会社にまで行かなくても、面接の連絡が来て、面接に行こうと思っただけで体がかちかちに固まって動かなくなりました。
わたしは、母親が作ってくれた朝食のあとを片付けるのですが、すぐに体が動きません。しなければ、とは思っているのですが、動くのがおっくうになって成り行きにまかせます。 朝食の片付けどころか、掃除、洗濯も先送りしているうちに、成り行きまかせで何もしなくなりました。
わたしは、新聞でも、ポルソナーレの印刷物でも、読んでいるうちに、眠くなります。 読めなくなり、頭がボーッとしてきて書いてあることが理解できません。
わたしには、結婚の決まっている男の人がいます。 会って話をすると、相手の方から話してくれないと自分からは何も話せません。 質問をすると相手の人は答えて話しますが、それについて何と言えばいいのか分かりません。そこでまた別の質問をすると、「さっき聞かれたことについて話したけど、説明がヘタだったかな?」と言います。わたしは、相手の人の話を聞いていながらどんどん忘れていくようなのです。
わたしは、今、結婚することも恐くなっています。 (西方美幸(仮名)、36歳、無職)
《ポルソナーレのカウンセリング》
事例の相談者の西方美幸さんは、「人の話している言葉を聞いて、そのまま憶えることができない」というのが悩みの内容です。 同じように、新聞でも、学習用のテキストでも、目はたしかに見て読んでいるけれども、「内容が理解できない」といっています。これは、ネットの情報を検索してディスプレーに表示された「文」とか「文章」を目にしても、見た瞬間から忘れる、という脳の働き方です。
今までは、西方美幸さんのような悩みの「仕事に集中できない」「人の話を聞いても全く別のことを考え、そのことが頭に思い浮ぶ」、そのけっか「赤面する」「声が震える」「脚も震える」という症状を聞いても、「自律訓練法」とか「認知行動療法」で、時間をかければ治る、といわれてきました。 「しかし、全く治ることは無いのです。理由は、脳の働き方にあるからです。 要介護状態の認知症の中核症状に突入する前段階の周辺症状であるからです。 日本人の多くの人が、認知症600万人という中で、要介護状態になっていますが、それは、相談の事例のように、若い頃から周辺症状をつくって、相談者のように、行動の止まりの状態をつくり、増やしていき、そして土砂崩れのように、一気に全部の行動の止まりをつくっているんですよ」と説明するのは、ポルソナーレの熊野クマ江さんです。
脳の中で正常な行動をつくるには、「行動の秩序」をつくる経路を働かせる必要があります。 それは、はっきりと決まっています。しかし、相談者の西方美幸さんのように、生育歴で母親が「笑いながら話す」とか「母親が夫(子どもの父親)のグチを言う」とか「子どもの話すことをけんもほろろに取り合わない」という話し方、聞き方を学習すると、「人の話を聞いているのに、聞いているその瞬間からどんどん忘れる」という言葉の破壊者になるんですってね。 |
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