[3824-2] 谷川うさ子 2015/12/02(水)13:06 修正時間切れ
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子どもが生まれると、「現実を見ている」という気持ちになりました。子どもの手が離れるようになると、また、わけのわからない不安感が思い浮ぶようになりました。ものごとを悪い方へ、悪い方へと考えます。 夫にこの内面の不安のことを話すと、「現実から受け容れられてこなかったから、こんどは自分が現実を受け容れられないのではないか。すると毎日を異邦人みたいな目で見ているのではないか」と言います。
わたしは今、毎日が、食欲もなく、体重も減りました。 気分が晴れることもなく、ゴロゴロと横になってしまいます。そのときだけ、頭の中に浮ぶあれこれの不安なことを考えなくてもすむからです。 見た目は元気はつらつで、何のくったくもなさそうにしていますが、わたしの気持ちの中にふくれ上がってくる不安のことを思うと、吐き気がもよおしてくることもあります。 何か、悪い病気にかかっていたらどうしようという考えがこびりついて取れなくなっています。 (中田良子・仮名・43歳、主婦)
《ポルソナーレのカウンセリング》
全日本カウンセラー協会・ポルソナーレのカウンセリング・ゼミでは、日本人の認知症(痴呆症)の起こる原因と理由の理解にとりくんでいます。 約40年間の脳の働き方のメカニズムの研究と開発をふまえた日本人の認知症(痴呆症)のつくられ方、引き起こされ方の考察です。
日本人の認知症(痴呆症)は、「記憶障害」がつくり出します。 こまかく、くわしく説明すると、混乱する人も多いので、かんたんにいうと、日本人は、この「記憶」ということができない脳の働き方をおこなっています。
「ほんとかなあ?」という人は多いのではないでしょうか。 そこでほんの少しだけ脳の働き方のしくみを説明しましょう。 ロックという哲学者がいます。このロックの哲学によると、人間の「記憶」は二つに分かれます。 ものごとの性質の「第一の性質」(ルール、規則、法則など)と、「第二の性質」(色、香、味、音(自然音、機械音))の二つです。 日本人の脳の働き方は、「第二の性質」しか憶えません。 「第一の性質」は、すぐに消えて無くなるものです。 だから、日本人は、仕事でも勉強でも、新しい知識でもすぐに忘れるのです。 多くの日本人が、言葉を丸暗記しても、言葉の意味を調べたくもない、言葉の意味などどうでもいいと無関心なのは「第二の性質」しか憶えないからです。
日本人が「記憶」といっているのは、単に「行動のこと」です。仕事でも、家事でも、学校の勉強のことでも、「行動成立」を可能にすること、それが日本人にとっての「記憶」です。
すると、この「行動の止まり」が日本人にとっての「記憶障害」であるのです。 仕事でも、学校の勉強でも、人間関係でも、何であれ、ここで「行動が止まること」がすなわち「記憶障害」です。この「記憶障害」(行動の止まり)が起こるとき、認知症(痴呆症)の周辺症状が起こります。 |
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