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日本人は、大正時代から 「相手の顔も目も見れ ない」ことで悩んでいる。 しかし「人の眼」は 気になる。 原因は「丸暗記」が つくる脳の働き方にある。 治し方を教える。
《事例・人が自分を見ていないか?》
わたしは、26歳の会社員の女性です。証券会社に勤めています。接客も多い業務を担当しています。 わたしは、毎日、人に会うたびに対人関係のまずさと辛さに悩んでいます。 わたしは、人の視線が異常なほど気になってしかたがないのです。
きっかけは、会社で顔見知りの女性と、道路でばったりと出会ったことでした。話しかけられたので顔を見たのです。 目が合ったときに「どんな顔をしたらいいんだろう」という思いが頭をよぎったのです。 その人とは、まともに目を合わせることができませんでした。
この日からわたしは、いつも、人と目が合わないように努力するようになりました。会社の昼休みはスマホの小さな画面をじっと見つづけるようになりました。 すると、仕事中は、まわりの人の視線がとても気になるようになったのです。何度も、何度もさりげなく自分の方を見ている人はいないだろうか?と確かめずにはいられなくなりました。条件反射のようにクセになってしまっているので、人から変に思われていないか?と気になっています。
わたしのもうひとつの悩みは、人と話しても全くといっていいくらい「話題がないこと」です。 交際を申し込まれてお付き合いをはじめた男性がいたのですが、受け答えが自分中心になり、すぐに気まずくなります。話がつづかないし、相手の話を受けてつづけることができません。なんとか表情だけでも明るくしようとするのですが、表面的になって、目に力が入って人相が悪くなるのです。 会えば顔が悪相になるので、交際は自然消滅しました。 なんとか、もっと自然に人とお付き合いできるようになりたいと思うのです。どのように努力するといいのでしょうか? (西口東子・仮名、25歳、会社員)
《ポルソナーレのカウンセリング》
西口東子さん(仮名)のような「人の顔も目も見れない」(見ない)という対人関係の悩みは、ほとんどの日本人がかかえている病理です。大正時代から広がりました。現在も姿を変え、形を変えてつづいています。 もともとの原因と理由は何か?というと、日本語の使い方にあります。 日本語そのものの特質に由来しています。多くの日本人は、学校教育のころに教師も「日本語のしくみ」というものを真剣に教えないし、生徒も真剣に学習することもないので、事例のような対人関係の中の病気がつくられるのです。 |