[3810-2] 谷川うさ子 2015/11/04(水)12:39 修正時間切れ
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わたしは、食べることもめんどうになります。食べれば何でもおいしく食べられるのですが、食欲というものが感じられません。甘いものならどういう時でも食べられます。しょっちゅう甘いものを食べたくてしょうがありません。 甘いものを食べなければいけないような気持ちになってこれは異常だなと思える食べ方をしています。 わたしの脳の働き方って、どうなっているのでしょうか。 (清原安子(仮名)、25歳、公務員)
《ポルソナーレのカウンセリング》
相談の事例の清原安子さんの「目が見えにくい」「目が疲れる」というのは、認知症(痴呆症)の周辺症状です。「認知症」(痴呆症)か?と問われると「広義の認知症です」というのが診断です。 「目が疲れる」「長い間、本とか、人の顔を見つづけると辛い」ということは、「耳の働き」(聴覚)と「視覚」の中枢神経は脳の中では隣り合わせにぴったりとくっついているので、人間の話す言葉も聞こえなくなっているということを意味しています。もちろん、清原安子さんがいうように、書かれている本の文章も全くといっていいほど読めなくなります。 もちろん、本人はちゃんと人の話を聞こうとしているし、聞いているつもりです。
また、本も読まなくっちゃと思うし、読んでもみるのです。 しかし、本人がいくら努力しても、意味不明の音が頭の中に響いているだけで、何を聞いたのか?何を読んだのか?ひとつも記憶できていません。 認知症(痴呆症)の周辺症状は、人の話を聞くことはできる、本も読むこともできます。しかし、中味が分からないのです。中味を分かる能力が働いていないのです。人の話す言葉は、たしかに耳に入ってくるのだけれども、何を言おうとしているのか、何を説明しているのかがまったく分かりません。
これは、会話のときに、「相手の顔を見ない、目も見ない」で聞く、そして話すということがつくり出す脳の働き方です。脳の中で言葉を生成しない脳の働き方です。目と耳の自律神経は、人としゃべるときに相手の顔を見ない、目を見ないとどこまでも原始的な脳の働き方に変わってしまい、犬とか猫と同じ脳の働き方に近づいていきます。
するとどうなるのか?というと、人間の「欲の脳」に働き方の異常が起こります。「食欲」と「性欲」に異変が起こります。 「視床下部」がつくり出す「性の欲」と「食の欲」が暴走します。 「食べたくないのに食べる」とか、「食べなければならないのに食べない」というのが「食欲の暴走」です。 「恋愛している相手に異常なことを言う」とか「性の関係のある相手がいびつに歪んで見える、そこに存在していないように感じられる」というのが「性欲の暴走」です。 嫉妬妄想、見捨てられ妄想、被害妄想などが「性欲の暴走」のよく知られている例です。
「視床下部」の中の性の中枢神経の異常な働きは、「目の前の人が、話をするときに顔を見せない」、「食事をするときにも顔を見せない」ということが起こると、暴走が止まるのです。「食べたい」の欲をつくる中枢神経(外側核)が働いて、「行動」とか「言葉」をつくり出す交感神経を働かせようとします。 しかし、ここでも「顔を見せない」(顔を見ることができない)ということが毎日の「食事」の中で起こると、「過食症」と「拒食症」をくりかえします。 高齢者の場合、ここから「衰弱死」に向かいます。 「呑み込み障害」をおこして肺炎で死ぬ人もいます。
若い人の場合はどうなるのか?というと、中枢神経は、「食べたい」(外側核)と「食べたくない」(腹内側核)の「欲」の両方を時計の振り子のようにぐるぐる回って、「過食状態」と「拒食状態」をくりかえすのです。 相談の事例の清原安子さんが「食欲はない。しかし甘いものはいつでも食べる。甘いものを食べるのが強迫神経症になっている」と言っているのが、若い人の「衰弱死状態」です。 |
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