[3805-2] 谷川うさ子 2015/10/31(土)19:20 修正時間切れ
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このごろは一人でいても「顔が赤くなる」ということが気になっています。苦痛に感じています。わたしの記憶の中からこの「赤くなる」ということだけを取り除けたらどんなにいいだろうと思います。 わたしのこの症状は、薬を飲んでマヒさせなければ治らないのでしょうか。 (北林和恵(仮名)、45歳、自営業、主婦)
《ポルソナーレのカウンセリング》
「顔が赤くなる」という症状があります。これは、日本人だけの病理症状です。 「赤面症」といいます。 「赤面症」は、欧米人にはありません。もちろん、欧米人も恥しい思いをしたときに「赤面する」ということは経験します。 しかし、相談の事例のように、かくべつ「好き」ということでもないのに、また、人前で恥しいと感じることをおこなったり、言ったこともないのに「顔が赤面する」という病理症状で悩むのは、日本人だけです。
この「赤面症」も、日本人の認知症(痴呆症)のひとつであるというと驚く人はおおいでしょう。 認知症(痴呆症)の症状は大きく二つに分かれます。 一つは中核症状です。 「体験を忘れること」が中核症状です。 もう一つが「周辺症状」です。 「周辺症状」は、「妄想」「幻聴、幻覚」「神経症」「異常行動」(行動障害など)のことです。 認知症(痴呆症)とは、中核症状と周辺症状の二つがあるということです。 この二つの症状は全く別のものです。 このことは、ポルソナーレだけが明らかにしました。ポルソナーレだけが「脳の働き方のメカニズム」(言葉の生成のしくみ)を解明しえたので、こんなふうに説明できています。 中核症状とは「体験を忘れることだ」といわれています。「家族の名前とか顔を忘れる」「さっき食べた食事を忘れる」などが「体験を忘れる」ことの事例です。 「脳の働き方のしくみ」からみると、日本人には、「体験を忘れる」ということは起こりません。「体験」とは、「戦争体験」とか「震災体験」などと言い表わされるように「多くの人と共通する認知や認識のこと」です。ここで見たり聞いたり、感覚が受け取ったことは、自分ひとりだけの秩序や法則ではなくて、大勢の人間に共通していることです。 日本人が毎日使っている日本語は、「自分にとって」という「自分の感情、欲」を言い表す言語です。 したがって「万人に共通する行動の秩序」を言いあらわす、説明する、書きあらわすということはありません。この「ない」ということは、「学習をしない」ということと同義です。
こんなふうにいうと「いや、わたしは学校の勉強もよく努力したし、本もいっぱい読んだ。資格だって手に入れた。学歴だって、誰でもよく知っている有名大学だ」と言う人は多いでしょう。 脳の働き方からみると、このような日本人だけの学び方、勉強の仕方に問題があるのです。 その問題を如実に現わすのが認知症の「周辺症状」です。 ポルソナーレの「脳の働き方のメカニズム」の解明からみると、日本人の認知症(痴呆症)は、初めに「周辺症状」が起こります。次に「中核症状」が発生します。この順序で生成されます。 日本人の認知症(痴呆症)は、「体験」という「万人に共通する法則や規則、論理」といったことを「学習しない」、このことを原因と理由にしている病理の症状です。
「赤面症」も認知症(痴呆症)の「周辺症状」のひとつです。 「赤面症」は、日本人だけの病理です。欧米人にはありません。 脳の中で「赤面症」をつくり出すところは、大脳辺縁系(動物の脳)の中にある「視床下部」です。 「視床下部」は「欲の脳」といわれています。 「食欲」と「性欲」をつくり出します。 (視床下部は、人間の身体の温度、水分など生命維持に必要な調節をおこなう自律神経の中枢です。このような働きを恒常性のホメオスタシスといいます。) |
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