[3785-3] 谷川うさ子 2015/10/05(月)10:35 修正時間切れ
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この「行動の秩序」を学習して身につけた人が、「論理」とか「理論」とかが正しく分かって、他者に正しく説明する知性の学習に取り組めるのです。
相談者の山中桃江さんは「メモをとりつづける」「ノートに聞き書きをする」人です。 ここでは、「目の自律神経の交感神経」は全く働かないのです。したがってゲシュタルト原理がつくる「ものごとの正しい秩序」は分かりません。 例をあげると、字を書くときの筆順も分からず、正しい文の書き方、会話のルールなども分かりません。 「ノートだけを見る」「メモの紙だけを見る」「パソコンの画面だけを見る」と、「目の働き」は副交感神経だけが働きます。 会話のときに「相手の顔を見ない、目を見ない」というときに「目」は「副交感神経」が優位に働きます。ソッポを向く、あらぬ方向を見ながら話す、という場合です。 目の視覚が「副交感神経優位」になるとは、交感神経がつくるゲシュタルト形態原理が働かない(プレグナンツという法則の認知の能力が働かない)ということです。これは、「言語」や「言葉」のもつ法則(秩序)を認知しない(分からない)ということです。
すると、「聞き書きをする」「いつでもどこでも、どんなことでもメモを執る」というのは「目の働きは副交感神経だけが働いている」のです。 これは、非言語のための眼の働き方です。 すると、目も耳も「右脳」にシフトするのです。
「右脳」は非言語野(感覚野)です。目は「右脳・頭頂葉」から「右脳・実像」の「非言語」のメカニズムの「感覚の知覚」のみを働かせます。 耳は「右脳・聴覚野」の自然音(風の音とか鳥の鳴き声、虫の音など)を聴くためにだけ働きます。人間の話す言葉は「言葉の秩序」(言葉の意味、話されていることの主旨、文脈など)を全く聞いていなくて、「ヒューヒュー、チンチロリン、ザーザー、ゴーゴー」としか聞こえません。 「しかし、わたしはちゃんと人間の話す言葉のとおりに聞いていますよ」とお思いになる人はおおいでしょう。 これは、日本人の場合は、「左脳・ブローカー言語野・副交感神経支配領域・X経路支配のゾーン・主観の言語領域」で日本語の「已然」と「未然」の言葉を憶えていることに理由があります。 これは、簡単にいうと「欲を言い表す言葉」(感情などの感覚を現わす言葉)です。 「感覚語」と定義されるものです。この「感覚語」(日本語)は、「右脳・聴覚野」「右脳・頭頂葉」に結びつきます。
「目で見る」というときは「右脳・実像」の「感覚の知覚の働き」だけに結びついています。 「感覚の知覚」は、「行動だけを成り立たせる」のです。 すると、「自分の行動」に関わりのある「言葉」だけは覚えられるので、「自分の感覚」が分かる「言葉」だけを聞くのです。
わかりやすい事例をあげます。 どんな知的な文章でもいいのですが、日本人は、まず、スラスラと読むことをおこないます。とにかく読めればいい、わかりにくい言葉があっても「読めればいい」と考えます。スラスラと読めれば「分かった」「内容を理解した」と思います。これが「自分の感覚だけが分かる言葉」を「聞く」(読む)という関わり方です。 |
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