[3776-1] 読むだけで幸せになる手紙・日本人の認知症(痴呆症)の発症率は17パーセントの意味 谷川うさ子 2015/09/22(火)16:17 修正時間切れ
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日本人の認知症(痴呆症)の 発症率は 17パーセントだという推計が あるらしい。 この発症率が多いか、 少ないかはともかく、 30パーセントにも満たない から「自分とは関係は ない」と思う人は多い だろう。 だが、「認知症」(痴呆症)は 「中核症状」と「周辺 症状」がある。 狭義の「認知症」 (痴呆症)と広義の「認知症」 (痴呆症)の二つに 分かれるのだ。
厚生労働省の発表では、この平成27年3月時で「要介護者」と認定された人は、600万人だという。 この「600万人」の人は、必ずしも全員が認知症(痴呆症)ではない。医者らが診断する認知症(痴呆症)とは、「体験を忘れる」という中核症状のことであるからだ。 「さっきの食事を忘れる」「身近な人の名前や顔を忘れる」といったことが中核症状だ。
では、「600万人の要介護と認定された人」は、全く認知症(痴呆症)ではないのか。 独力で社会的な人間関係を保てない、社会的に適応する会話とか日常生活を行ないえない、ということには、「認知症」(痴呆症)の中核症状の「体験を忘れる」ということは無いのか?
認知症(痴呆症)には周辺症状というものがある。この周辺症状は非常にたくさんある。 とてもひとくちには言えない種類と量だ。一例をあげると「自分の妄想を根拠にして身近な人を攻撃する」「じぶんは、被害にあっていると強迫的に思い込んで他者を疑う」「作り話をしゃべる」(思いつきをしゃべる作話症)、「同じことをくりかえし、くりかえしおこなわずにはいられない常同症」といったことだ。 これらの周辺症状にも「体験を忘れる」ということがある。「体験」とは、社会の中にある共通の決まりごと、約束ごと、法則性のことだ。
すると、認知症(痴呆症)には、広義と狭義の二つがあることが分かる。 周辺症状は、かならずしも高齢でなくとも、若い年齢から起こる。 それこそ、山ほどある。 いろんな人が、人それぞれにいくつもの周辺症状を現わしている。 痴呆症(認知症)は、周辺症状をぞくぞくと現わし、それが「行動の止まり」という身体症状を現わすと、中核症状の目、耳、手などの「感覚の知覚」に「忘れ」が突出して、「経験」(さっきの食事、身近な人の顔や名前)を「忘れる」に至る。 |
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