[3750-2] 谷川うさ子 2015/08/03(月)11:33 修正時間切れ
 |
「食卓につく」(イスに座る)、「箸を手に取る」「いただきますとあいさつをする」「おかず、ご飯、おつゆ、つけもの、ノリ、つくだ煮を見る、どれかひとくち食べてみて、おいしいですねと言う」…これらが「食事」という目で見る視覚の対象だ。 食べる順序、あいさつ、言葉がけ、が「右脳・実像」の「視覚のY経路」の対象である。よく見れば分かるが、これらの「食事」は、ひとつひとつが「行動の秩序」で成り立っている。「みんなが同じように行なう」が行動の秩序だ。これを「倫理」という。この「食事」の一つ一つの行動を「目で見る」、もしくは「イメージする」、そして「言葉」で「言いあらわせる」(聴覚の働き)ときが心・精神の「正常」なのだ。
認知症(痴呆症)は、なんらかの理由で、この「食事」の行動の対象を「見ない」ときに起こる。すると、「聴覚」だけが勝手に、ひとりでに働くのだ。この「聴覚」だけが勝手に、好きなように働くというのが認知症(痴呆症)なのである。
「わたしは、まだご飯を食べていない」「わたしの家の人間は、わたしに、もう三日も食事を与えない」などの発言は、視床下部の中の中枢神経の「行動の秩序」(倫理)が働いていないときの人間関係の欲求も感情もなくなった言葉である。
認知症(痴呆症)は、このように、「聴覚」が「視覚」(Y経路・ゲシュタルト原理)とのむすびつきを喪って働くことをいう。
すると、認知症(痴呆症)の予防と改善の仕方は、「目で見ているものについてだけ話す」、「人の話の中の物の名前、名称、行動のきまりごとについてだけ発言する」というものだ。 「ひとり言」のような話し方はしない。「ひとりでおもしろがって大笑いするといったことはおこなわない」。 こういう勝手に動き出す「聴覚」の働かせ方を、ふだんの人間関係、日常生活の中で気をつけて抑制することである。
◎くわしくはポルソナーレのメルマガでもごらんいただけます。 http://www.porsonale.co.jp/magazine.htm |
|