[3724-1] 読むだけで幸せになる手紙・しゃべれない、話すと言葉が出ない脳のフリーズ対策 谷川うさ子 2015/06/16(火)10:48 修正時間切れ
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相手、状況しだいではよく話す。 苦手な人、苦手な場面では 声も、言葉も出ない。 こんな脳のフリーズは 「筆順」どおりに字と文を 書けば解消して 幸せになる物語。
『ぼくはアスペルガー症候群』(彩図社)で、アスペルガー症候群の体験を書いた権田真吾さん(42歳)、コンピューター関係の会社員)が物語の事例です。 「ぼくは、ニガテな人と話すと、声が潰れてヒキ蛙のような押し潰した声になります。低い声になって言葉がスムースに出てきません」。 権田さんは、自分はアスペルガー症候群なので、苦手な人には緊張して、人と話すことが辛くなる、といいます。
「会社では、外からかかってきた電話をとっても、うまく社名を名乗れない、という状態がつづきました。聞いていた上司がたまりかねて言いました。 『君は、もう電話に出るな。会社の信用にかかわる』」。
権田さんは、これでは社会人としてやっていけないと改善の必要をつよく感じました。 「ぼくと同じように吃音の問題を抱えている人の自助サークルに参加しました。寸劇や自己紹介をしながら吃音と向かい合い、治していこうというサークルです」。
ところが、驚くことに、サークルのメンバーと話すとのびのびと、思う存分にしゃべれます。サークルの会の後でお茶やお酒を飲み、軽く食事もします。全く緊張しません。ビールを飲みながらつまんだホッケの味はとびっきりおいしく感じました。 「今でも、思い出すと、ホッケの味が懐かしく、解放感があふれます」。
「吃音のサークルの人も言っていました。会社に行くと、ちゃんとしゃべれよと言わんばかりの冷たい視線を感じる。重苦しい空気になる。周囲の目を過剰に意識する」。 緊張するまいと思うほど声が潰れて、言葉が詰まる。サークルを出て会社に行くと相変らず、人の名前が出てこない。 言おうと思っていたことを思い出せない、トンデモナイ言葉が口から勝手に出てくると言います。 そこで上司が言います。 「外部からかかってきた電話に出て、話すことを禁止する」。
ポルソナーレの脳の働きを説明するカウンセリングです。 DSM‐Ⅳによるアルツハイマー病、脳血管性の痴呆(認知症)を診断する基準があります。 おもな診断基準で、アルツハイマー病にも脳血管性の痴呆症(認知症)にも共通するのが「失語」「失認」(目で見ているのに見ていない、など)、「失行」(始めた動作、行為を完成させられない、など)、そして「実行機能」(計画を立てられない、順序ということを立てられない、抽象化ができない、など)、です。 「抽象化ができない」とは、「空気が読めない」といわれていることです。 その場の状況にふさわしい言葉が分からない、会話の内容を待遇表現のとおりに言いあらわせない、などが「空気が読めない」です。 |
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