[3721-2] 谷川うさ子 2015/06/08(月)10:54 修正時間切れ
 |
権田さんは、会社の診断所で診てもらいますが、何の異常もないと言われます。 「とくに異常は無いと言われると、こんどは幻聴が出てきました。通勤の駅にある時計が、ぼくに暴言を吐くのです。 仕事をする気があるのか!!好きな歌手の楽曲も歌も全部憶えるのに、仕事のことは憶えないし、忘れるのか!!」 毎朝、時計の暴言に悩まされます。 会社からは、「辞めてもらえないか?」とリストラ勧告を受けました。 権田さんは、会社を辞めました。
ポルソナーレのカウンセリングです。 日本経済新聞の「私の履歴書」欄に、理化学研究所理事長の松本紘(ひろし)が書いています。 「小学校、中学校、高校は勉強はよくできた。成績はいつも一番だった。勉強の仕方は、教科書の声出し丸暗記だった。母親が試験の答えを一つ間違えると怒った。だから、丸暗記した。ふだんは、予習もしない、復習もしない、丸暗記で試験の成績がいいだけだった。叱られるのが嫌、ホメられたいので短時間で集中して憶えた」。
「中学校の理科の先生が、ノートの取り方を教えてくれた。全体を把握して論理的にノートを構成する方法を熱心に教えてくれた。その後の自分にとってこの方法がとても役に立った」。 松本紘(ひろし)が理科の先生から学んだ「全体とは何か?」「全体をどう部分で構成するか?」の方法を「学習過程」といいます。 仕事でも、人間関係でも、本を読むことにも、この「学習過程」があります。 日本人の多くの人は、「丸暗記」はできても「学習する過程」のための学習法は知らないのです。これが、自律神経症、幻聴の原因です。
権田真吾さんのお話です。 「アスペルガー症候群は、その場の空気が読めない障害だといわれています。 その場で思ったことを口に出して言わずにはいられない、興味のないことには、手先が不器用、見落し、見間違いが多い、などの現われです。 しかし、努力する姿勢を正しく評価してもらうと嬉しくなって社会性のあるルール、きまりも憶えようとします」と権田さんは、アスペルガーでも幸せになれる方法をお話します。 |
|