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アスペルガー症候群という 発達障害がある。 人の話に全くあわせられない、 ムリに合わせるとパニック症状になる。 脳の働かせ方に問題が あると分かって幸せに なった物語。 『ぼくはアスペルガー症候群』 (彩図社)を 書いた権田真吾さん (42歳・コンピューター 関連の会社員)が ケーススタディです。
「ぼくは酒の席が苦手だ。飲み会では、何を話していいか戸惑う。だからつまらない。つまらないだけならいいが、飲み会の次の日は、うつ病になる。寝たきりになるのだ」。 対人緊張にさらされるのが鬱病になる原因だと話します。 「共通の話題がないのです。集団に属している以上、その中の人間の文化(話題)に合わせるのが大切だと言われます。ぼくは、興味のないこと、仕事の利益にならないことを無理して憶えたり、話を合わせるのが苦手なのです」。
あるとき、権田真吾さんは、会社でモバイル端末の操作についての教育係に指名されました。 講義をおこなう役です。テキストを見ながら操作を勉強して、レクチュアのための資料づくりもおこないました。 上司のKさんにアドバイスを受けました。 「ぼくは、指導の説明を受けている最中に、体が震えました。シビレにも悩まされました」。 上司がぼくの説明の間違いを指摘しました。 「すると、頭の中がまっ白になりました。息が苦しくなって、失神しそうになったのです」。 ぼくは、突然の体の震え、全身のシビレ、呼吸困難になります。
権田真吾さんは、人の前に出るのが嫌だとか、酒の席に緊張するというのではありません。 「ぼくは、会社員になったころ、社員の結婚式の二次会に呼ばれました。会の途中で、ぼくは新郎新婦にはしゃいでしゃべりかけました。大勢の中なのに、ひとりだけ大きな声を出して話しつづけました。新郎新婦よりも目立ってしまいました。周囲の人々の白い目にも気づくことはありませんでした。 学生のノリで、わっしょい、それ、それ、そーれ!と舞い上がったのです」。
ポルソナーレのカウンセリングです。 脳の働き方に「凍りつき」という状態があります。 大脳生理学では「学習性の絶望」といわれています。 自律神経の交感神経が働いていない状態のことです。 権田真吾さんのパニック障害や鬱病の症状は、脳の「言語野」で自律神経の交感神経が全く働いていないというときに発生する症状です。 |