[3714-2] 谷川うさ子 2015/05/25(月)15:50 修正時間切れ
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「父親は、精神科の薬を飲みながら仕事に行っています。 公務員なので、いくら休んでも職場を辞めさせられるということはありません。 何ヵ月も薬を飲んで家に居ることもありました。たいていパソコンでゲームをしています。 しばらく仕事に行っても、昼すぎに帰ってくる日がつづきます」。 大学生の頃の父親は、テレビを観ながら、この政治家はどこどこの誰とつるんでいて、どういう陰謀を企んでいるということを画面を観ながらしゃべります。 母親は、トイレに駆け込みます。トイレの中から大声で泣く声が聞こえてきます。 弟は、野球で有名な高校に進学しました。いじめられて学校に行かなくなりました。スマホでゲームをして食べて寝るだけの毎日を二年間つづけています。
ポルソナーレのカウンセリングです。 テクノロジー(マトリックスによる通信技術)が金融と経済の状況を一変させたのは二○一○年ごろです。 人工知能とかロボット工学などが知識の主要テーマになりました。 これらのテクノロジーは、人間の脳の「感覚による知覚の了解過程」(実像といいます)を機械化しています。 ここで人間の脳は、三つに働き方が分解しました。 確率・帰納を中心とするプラグマティズム思考です。 もう一つが、共同体、共生をつくる演繹思考です。 もう一つが、依存症をつくって脳の「言語野」が全て止まる、というものです。
日本人の脳の働き方は、帰納も確率も、そして演繹を学習する「文法」の法則をもっていないので、言語による「感覚による知覚の了解過程」(認知)をとらえることができず、「マトリックス」(テクノロジー)に、脳の働き方の全て、一切をゆずり渡して、知にかかわる思考能力を消滅させています。 痴呆(認知症)が一般化しています。
六月雨太さんは、母親の子どもへの言葉がけの能力がどこまでも主観で、客観のもつ法則を言い表すものではなかったので子どものころから空間認知の行動が成立せず、手、指などの感覚のもつ「知覚の了解作用の過程」の記憶がなく、どんな身体活動も止まる、という症状が発生したのです。 手指の震え、内臓の機能障害、脳細胞の廃用萎縮などです。
「ぼくはポルソナーレのカウンセリングによるアドバイスを受けました。対策の基本は、手で文字、文を書くこと、でした。筆順の習得が土台になるというアドバイスでした」。 仕事は公務員です。 わからないことはなお多くて緊張する日々ですが、人と話をする、人の話を正しく聞く、ということができるようになって、人と一緒の食事も平常心でできるようになりました。 職場の中に、休職者が次々に発生している状況で、なんとか人間らしい生活をとりもどせています、とお話します。 |
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