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性欲は、思春期のころは自我とよばれる。 自我は人間関係の能力のことだ。 対人の能力がなくなれば性の欲も消える。 人間関係の能力は手で字を書くことと気づいて幸せになった物語。
新茶美味子さん(29歳・仮名)は幼稚園の先生です。もうすぐ10年のベテランです。 「園の方針に不満はありません。じぶんの思うとおりにやらせていただいているので、充実してのびのびと保育の仕事をしています」。 新茶美味子さんは、たいてい一人で保育の仕事をしています。 「助けてもらうのが嫌なのです。仕事のことを説明したり、頼んだりするのが嫌なのです。こんなことを頼むとバカにされるんじゃないか、嫌がれるんじゃないか、迷惑がられるんじゃないかと考えてしまいます」 新茶先生は自信があるのねえ、と言われます。 でも、新茶美味子さんは、自信がある反面、自信がなくて、ひとりなら安心とハラハラ、ドキドキしながら保育の仕事をしています。
新茶美味子さんは、気になることがあります。道路を歩いているとき、歩く男性二人が笑いながら話していました。ちらっと自分の方を見たといいます。自分のことを笑っているんだと思ってしまうのです。気にしない、気にしないと思います。 職場で同僚の保母さんたちが二人、三人とかたまってヒソヒソと話をしているのを見ます。あ、自分のことを話しているんだなと思います。 「わたし、ぜんぜん気にしません。だから、話している人たちを避けて近づきません。ぐるっと遠回りして通りすぎます」。
新茶美味子さんが「ひとりが気楽だ」と思えるようになったのは中学生のころからです。 「年下の好きな男の子がいました。好きになったので家に遊びに行って連れ出しました。そして告白しました。でも、断られました」。 可愛くない、太っている、ニラミつけながら話す、と言われました。これがコンプレックスになりました。 「高校生から大学生にかけて、男嫌いと思われました。恋人が欲しいとは思っていたのです。キズつくのが怖く、プライドがジャマしました」。 好きだと言ってくれた男性もいました。その好きだという言葉が信じられません。そこでナットクのいく言葉を求めてしつっこく追求します。男の子はここで逃げ出します。 逃げると追いかけていじいじ、ねちねちと追求しました。男性が「会おうよ」と迫ってくると信用できなくなって冷たい目で突き放しました。
ポルソナーレのカウンセリングです。 女性も男性も、人間関係の能力の土台は「性の欲」です。女性はTRHというホルモンが性の欲をつくります。女性は、認識の能力をもっています。だから、女性の性の欲のTRHは、相手が喜ぶから自分も喜ぶという心情の能力を習得します。
男性は、性の欲はGnRHです。男性は認知の能力しかもちません。だから心情の能力はごく少数の限られた男性しか習得しません。 このことは、手で字を書く、筆順通りに字を書く、抽象の言葉を正しく書きあらわせる、という脳の言語野を働かせなければ、性の欲は消滅します。性の欲の消滅は、性にかんする妄想のイメージが歪んだ形になって思い浮ぶようになるのですぐに分かります。 虐待、イジメ、無視などのイメージです。 |