[3703-2] 谷川うさ子 2015/05/04(月)13:54 修正時間切れ
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ポルソナーレのカウンセリングです。 物語の事例の五月鯉子さんは、お付き合いしている男性がいないとヤル気も意欲も出て来ないと悩んでいます。 人間の脳の働きの原始的な働きは、男性も女性も、「性の欲」は社会や人間関係と関わる「行動の能力」をつくり出します。 これは、とくに、男性の行動の能力の土台になっています。男性は、視床下部(欲の脳)の中枢は背内側核です。GnRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン・ペプチド10個)という「性の欲の権化」といわれるホルモンを分泌して、欲の対象に向かって行動を成立させます。
女性は、 GnRHではなく、TRH(ペプチド3個。甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌します。 女性は、視床下部の「視索前野」を中枢神経にしています。 副交感神経の中枢です。
男性は、欲の対象に向かって直進的に行動をあらわす、というのが脳の働き方の特質です。 女性は、「相手が喜ぶから自分も喜ぶ」という「認識の能力」をあらわす、というのが脳の働き方の特質です。女性は、子ども、恋人、夫を社会化していく責任をになっているので、「認識」という知的能力の学習を優先させることを無意識に考えています。
男性は、欲の対象の理解(認識すること)はよほどの学習能力がないかぎり、たいていは「理解」(認識)の努力はしません。 自分の欲のイメージが思い浮べば直進的に行動して、その結果、欲の対象を主観で「認識」します。これを「認知バイアス」といいます。
女性は、父親から「行動の仕方」を学習して、その上で「認識の能力」のための学習にとりくみます。 「行動の仕方」とは、「手段の学習」のことです。 行動の対象の「完成形」をイメージする、そして目的にたいする「手段」の行動の学習を教えてくれるのが「父親」です。
ところが、多くの日本人の男性は「行動の仕方」を教えません。丸暗記で憶えるので、言葉で説明できないのです。 すると、女性は、父親の欲の対象に向かって直進するという行動の仕方だけを学習します。 「欲の対象の内容はどういうものか?」という説明の仕方は学べません。言葉による表現の仕方は学べないのです。 五月鯉子さんは、欲の対象に向かって直線的にかかわるということだけをおこないました。男性の一般がそうであるように、五月鯉子さん自身も男性の一人一人の性格の違いは分かりませんでした。 知的に訓練された男性の話す言葉は「性の欲の対象ではない」ので関わりの対象にはしません。 すると、当然のこととして社会的なこと、自分の人生にとって有益なことの言葉は分からない(行動が止まる)ということが起こったのです。 |
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