[3688-2] 谷川うさ子 2015/04/07(火)10:56 修正時間切れ
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ふつう人は、何か話しかけられると返事をします。「はい」とか。 質問されると「いいえ」か「はい」かの返事をします。 わたしは、これができません。動作、顔の動き、手ぶりで返事をするのです。 頭を左右に大きく振ると「いいえ」です。 ありがとうは、大きくうなづきます。 相手の目をしっかり見るのでメッセージは伝わります。わたしは言葉に出して表すことをしないのです。めんどうなのです。 動作が遅いせいかもしれません。 仕事を命じられると、すごく嫌な表情をします。顔をしかめて歯をくいしばって辛そうにするのです。
ポルソナーレのカウンセリングです。 アメリカの発達心理学者が見つけた不適応の脳の働き方に「確認バイアス」という概念があります。 ご紹介した物語の女性の目黙畑楽子さん(仮名・22歳)は、父親が不在であったために「行動する」という認知の能力が正しく完成されなかったのです。 女性の脳には、認識の機能はあります。だから「対象は?」か「この行動の仕方は?」のいずれか、もしくは両方を知的に学習しなければ、「何について話せばいいのか?」という言葉の不全がつくられるのです。 すると、今、自分の目についたことをパッとしゃべるという「確認バイアス」の脳の働き方になります。 この「確認バイアス」には、丸暗記が必要です。 目黙畑楽子さんは、父親不在のために、丸暗記もできなかったので「しゃべらない」という確認バイアスをつくりました。
わたしは、ポルソナーレから、失語症ではないけれども「失語状態」の改善のアドバイスをいただきました。日本語には、「コソアドことば」があります。 これ、それ、あれ、どれ、のことです。「それは」と「は」(助詞)を正しく言うことが回復のさせ方です。 「これは何ですか?」「それは、クマです」。 「それは、何ですか?」「これは、谷川うさ子さんです」。 助詞の省略と不適切な使い方の改善の学習が社会不適応を改善しました。 今では、定期的に電話で個人指導をうけて、話されていることの要点をメモに書きとることができています。 |
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