[3682-1] 読むだけで幸せになる手紙・初めて分かった好かれる笑顔の魅力づくり 谷川うさ子 2015/04/04(土)14:00 修正時間切れ
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人は見た目でパッと判断する。 声も笑顔も話し方も、パッと好き嫌いを決められる。 好かれる笑顔を練習して仕事に成功した女性の物語。
四月野花子さん(仮名・25歳)は美容室で働いています。いくつかのお店を転職しました。まだ見習いの団塊です。 「早く技術を覚えて一人前になりたいのですけど、いつまでも下働きばかりで、疲れて辞めてしまうのです」。
四月野花子さんは、美容の仕事が好きです。学校でもいっしょうけんめいに勉強しました。 「わたしにはこの道しかない」という気持ちが熱くふくらみました。 お客さまをヘアスタイルを見違えるように輝かせることができたらどんなにいいだろう!と思うともっと勉強したいという意欲があとからあとから湧いてきます。
「でも、わたしの仕事は、ブラッシング、シャンプー、トリートメント、先生の助手、片付などです。あと、タオル洗いとおそうじもわたしの受け持ちです」。 四月野花子さんはどの仕事もいっしょうけんめいにとりくみます。ちっとも嫌いだと思ったことはありません。 夜7時が閉店です。 お客さまがおみえになったときは、8時とか9時が閉店のときもあります。
家に帰ると食事は用意してあります。長い間入院していた母親が退院して家に居るので、食事を用意してくれています。 体の調子のいいときは、食後、美容院の仕事の勉強をしていました。 「今は、体がとてもだるく、疲れているので勉強はできていません。入浴して、メールのやりとりをするともう寝る時間になるんです」。
四月野花子さんは、悩みごとは父親に相談していました。母親がもう10年以上も入院していたので、父親が食事づくりや洗濯などをおこなっていました。 花子さんも協力しました。 そして学校のことも、勉強のことも、仕事のことも父親に相談してきました。父親は花子さんの話に耳を傾けて聞いてくれます。 「自分ではどう考えている?」と問いかけます。 花子さんの考えを暖かくうけとめます。 「母親がいない間は、父が家のことを守って、家族を支えてきました」
四月野花子さんが、見習いの仕事以上のことをなかなかさせてもらえないのは接客に問題があると指摘されていました。 女性ならばほとんどの人はごく自然に笑顔をあらわせると誰もが思っています。 「経営者でもあるカリスマの先生は、笑顔がないとお客さまを逃すと言います。お客さんもいうとったけど、あんたの表情はいかんわ」。 花子さんは、下を向いたとき淋しげな表情になるというのです。正面を向いているときはふつうにほほえみのある表情になります。下を向くと哀しげで、泣いて謝っているような表情に変わるといいます。 |
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