[3677-2] 谷川うさ子 2015/03/24(火)14:42 修正時間切れ
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今、中学時代も、楽しく話せる友人が一人もいなかったことを思い出して胃がムカムカしてきます。 ある日。寝ている子どもの首を絞めかけました。 ベランダのガラス越しの空にピンク色の物体がサッと横切って通っていくのが目の端に映りました。 「そういうことはおやめなさい」。 声が聞こえたような気がします。今のは、谷川うさ子さんだったかな?という気がしました。
また、別のある日。 帰宅した夫を、あまりの淋しさに鬼のような顔でニラみました。激しく文句を言い、どなり散らしました。 夫が怒ったので、なぜかパワーが出てきて、足で蹴りました。 なにかの気配を感じて、ベランダのガラス越しの夜空を見ました。まるいお月さまを背にしてピンク色の物体が浮んでいました。サッと消えました。 「そういうことは、おやめになったほうがいいですよ」 声が聞こえたような気がしました。谷川うさ子さんだったのかもしれません。
夕立鳴子さん(28歳・仮名)の物語です。 日本人は、人間関係を内扱いという関わり方でつくります。内扱いの原型は、アメリカ人などがおこなう「ハグ」や「おやすみなさいのキス」です。触覚の知覚のつながりです。欧米人は、言語の文法のしくみが、論理的な言葉中心なので、人間関係にもおのずと距離が生じます。 そこで、「親愛なる」とか「愛しているよ」とかわざわざ言い表して触覚の知覚で「親しさ」というものをことさらにアピールします。 日本人どうしが、道路や駅でハグをしている光景を見かけます。日本人どうしのハグは「内扱いの強化」というものです。 かくべつ「親愛の表現」ではありません。ほとんど、触覚が強調されて性的な接触に近くなります。
ポルソナーレのアドバイスをいただいて、わたしは、夫に、淋しいという気持ちを話しました。 こういうことは、今まで誰にも言ったことがなかったのです。 言えば嫌われるだろうと思えて言えなかったのです。 夫は言いました。 「ごめん。ぼくも、どんどん話しかければよかった。ぼくも嫌われていると思って、家に帰ってくるのに心が重かった」。 夫は、職場であったことや、新聞で読んだことを話してくれるようになりました。 夫の話を聞くと、いつも夫の頭上を、谷川うさ子さんがサーッと通り過ぎていったような、ピンク色の彩りがただよいます。 このごろは、公園で、「ママトモ」3人でお話を楽しめるようになりました。 |
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