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●性の快感は「心臓」と「脳」のビタミン
ここのしくみは肝心なところですので、もういちどくりかえしてお話します。 「女性」も「男性」も、精神活動はすべて、まず「左脳」で始められるのです。それは、「言語」「論理」「数字」「知識」という《概念》が「左脳」に知覚系統を通って入ってくる、というように始まります。この《概念》が、「脳りょう」という国境を通過して「右脳」に伝わって《イメージ》を喚起すると、「分かった」とか「理解した」とか「認識した」という《心的な了解》が成立します。 この初めの「左脳」の精神活動の《概念》の受け容れという刺激は、もうひとつ、「視床下部」の脳神経の中枢にも伝わります。この「視床下部」では性腺刺激ホルモンを分泌させて「脳下垂体」から黄体ホルモンという「性腺ホルモン」を分泌させるのです。 この黄体ホルモンが「男性」、「女性」とも《生殖器》に伝達されて、ここで発生した性的な興奮が再び「脳」にフィード・バックされて、「脳幹」のA神経からドーパミンを分泌させます。このときのドーパミンが「右脳」を気持ちよく、快感の状態に変えて、「左脳」から入ってきた《概念》をたちどころに《イメージ》に変えます。 また《イメージ》が喚起されなくても、ドーパミンの効果で「興味をもつ」「関心をもつ」という関係意識が心的に発生しますから、「教えてもらう」「復習する」「調べる」「サジェッションやレクチュアがある」と、《概念》のイメージは、「類型の意味」や「類推の脈絡」というイメージづくりの意欲を取り込んでやがて、「右脳」は「正しいイメージ」を形成することができるのです。 この「第一次のドーパミンの分泌」は、「左脳」から入ってくる精神活動の《概念》の水準が緊張をともなってだんだんと高度になるにしたがって『ノルアドレナリン』(猛毒)に化学変化を起こして変わるということが起こりますから、この猛毒化を防ぐために、「オナニー」による性の快感をおこして知覚の情報として性の快感を「脳幹」に伝達しつづけるとドーパミンが分泌されて、「右脳」に、「左脳」の高度な《概念》に対応するイメージが喚起されつづけるのです。 |