谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


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[2908-8] ●新・恋愛論…脳神経学のしくみ 谷川うさ子 2011/11/14(月)11:17 修正時間切れ
●新・恋愛論…脳神経学のしくみ

 「恋愛」の中の「性の関係」についてのしくみと、「性の関係」の発生の必要性や目的についての本質を説明いたしました。
 ちょっと説明が抽象的でむずかしく感じられるかもしれませんので、Pさんの「終わった恋愛」にもとづいて分かりやすくお話してみます。
 「恋愛」とは、「性の関係の相手」を「特定の誰か」に特定化する、ということです。この「性の関係の対象を特定づける」ということは、ナンパされて相手の男や女の家に行って性行為をおこなうとか、ホテルに一泊して一回だけの性行為をおこなうということは含まれません。なぜか?といえば、ここには「デート」だとか、「会う」といったことがくりかえしおこなわれずに「性の心的な関係」が形成されていないからです。
 「性の心的な関係」とは、一緒に過ごす「時間」や「空間」の中の行動が《消費》されるという関係のことです。この「性の心的な関係」の中では何が生まれているのか?というと「自分にとって相手の異性は、性の関係の相手である。性の関係の相手として限定された相手である」というように「性行為」の「対象」であることが《イメージ》として明確になる、ということが生まれています。
 これは、たいへん重要なことなのです。どのようにか?といいますと、例えば「オナニー」を実行するときに、童謡の『ぞうさんの歌』を歌いながらでは「オナニーによる性的な快感」は発生しても、やがて消滅してしまいますが、これと同じで、「性行為の具体的なイメージ」が喚起されないと、性的な行為という行動には踏み込めないのです。
 「人間は誰でも自分が考えたことを実行して、考えないことは実行しないのである」という経験同一化の法則がありますが、この「自分が考えたこと」に該当するのが「自分は相手にとって性の対象である。相手は自分にとって性の対象として限定されている」という《性的な行為》(性の体験)のイメージです。
 なぜ、この「性の関係として特定化されている」という《性的な行為》のイメージが大切なのか?について説明します。
 『脳神経学』のしくみにむすびついているのが《性行為》のイメージです。
 まず、「左脳」から入ってくるのが精神活動(言葉や知識、論理、数字などです)です。これは「視床下部」の《性をしたい》という脳神経の中枢を刺激して《性腺ホルモン》を「脳下垂体」から分泌させて「血液」と「脊髄」の二つの伝達経路を通って「女性=子宮」、「男性=精巣」に到達します。
 ここで「性的な知覚の状態」が起こり、この性的な刺激の情報が再び「脳幹」(中脳)までフィード・バックされます。ここで「脳幹」のA神経からは《ドーパミン》が分泌されて、さらにドーパミンが「左脳」「右脳」の全体に伝達される、ということがおこなわれるのです。これは、かくべつ「性行為のイメージ」が「右脳」にイメージされなくとも起こる「人間の精神活動」にともなうドーパミンのホルモン活動です。
 この「第一次のドーパミンの発生」は、「ものごとに興味や知的な関心をもつ」という精神活動につながります。
 この「第一次のドーパミンの発生」は、「右脳」に分泌されて、左脳に入ってきた「言葉、知識、論理」といった《概念》に対応する《イメージ》(右脳で)が喚起されつづけるうちは「脳幹」(中脳)から分泌されつづけるのです。それは、「本を読むこと」「他者からレクチュアを受けること」「教師から説明してもらうこと」「講義を受けること」「教えてもらって指導してもらうこと」などによっても、「第一次のドーパミン」は分泌されつづけるのです。
 しかし、人間の精神活動は、「自分一人の力で精神活動をおこなう」レベルにまで進んでいくと、ある日突然、「右脳」に全く《イメージ》が思い浮かべられなくなる、あるいはキレギレにしか思い浮かべられなくなる、という段階にゆきつきます。
 それは、たいてい「左脳」に入ってくる「言葉」「知識」「論理」という概念の《秩序》の水準が高度になるためです。「右脳」に、「左脳」の概念に対応する《イメージ》が思い浮かべられなくなっているのに、それでもなお精神活動がつづけられれば、突如として、それまで「脳幹」(中脳)から分泌されていたドーパミンが化学変化をおこして『ノルアドレナリン』(猛毒)に変わります。
 この『ノルアドレナリン』は戦闘用のホルモンといわれていて、「心臓の心拍」を一気に、しかも急激に低下させます。「心臓の心拍」はそのまま低下させつづけると《心停止》にゆきつきます。したがって《心停止》の不安を感じれば、精神活動は中止せざるをえません。
 しかし、それでも「生きていく人生」の中では、《心停止》の不安を感じたからといって、そのたびに「学校の勉強」「仕事」「人間関係」のぜんぶを「中止してしまう」わけにはいきません。そこで、次に「第二次のドーパミン」の分泌が起こるのです。こんどは、直接的な「右脳」に《性行為のイメージ》をつくる、ということがおこなわれてドーパミンが分泌されるのです。



[2025/08/02 18:19] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子