谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
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[2908-2] ●カウンセリング 谷川うさ子 2011/10/10(月)10:29 修正時間切れ
●カウンセリング

●わずか一年間で終わった「恋愛」

 Pさんからのご相談は、「終わってしまった恋愛について」です。お付き合いされた男性との一年間の恋愛が今でも心の中で痛みとして感じられていて「いまだに立ち直れないでいる」とのことです。
 Pさんは、「自分の恋愛がうまくいかなかった原因を正しく把握したい」と考えておられます。「いつか結婚したい」とも書いています。
 その理由は「仕事と女の友だちだけの日々に限界を感じている」「社会の中で、単独で自立して生きられる能力など自分には無い。もしあったとしても一生そのようにして過ごすということはあまりにも淋しくて絶望感におそわれる」ということをあげておられます。
 Pさんは今、「26歳6ヵ月」の女性です。
 今の日本の時代と社会の中の“現在性”というものは、「恋愛」や「結婚」を誰もが知性にかかわる問題としてくぐってゆかねばならない「年齢」の位置に突き当たっている女性であるといえます。
 かつての政府系の機関の調査によると、日本の女性は「結婚の平均年齢」は「26歳」に上がっているそうです。男性は「27歳」です。平均ですから、実際は「20歳」くらいから「35歳」くらいまで(男性は37歳くらいまで)の幅があるということになりましょう。こういう傾向のことを「晩婚化」といいます。
 なぜ、このような状況に変わってきたのか?をご一緒に考えてみたいと思いました。
 Pさんと同じように「恋愛はしたい」「結婚もしたい」と心の中で思っている女性は、今の日本の時代と社会の変化はここ数年来感じてきてはいても、しかし、昔からの日本の「女の一生のイメージとしての結婚観」はヴィジョンとして固く持っている女性はたくさんいらっしゃるはずです。それなのに、なぜ、日本の女性は「晩婚化」の情況に変わってしまったのでしょうか。
 それは、個人の女性の「恋愛の能力の問題」なのでしょうか?ぜひ、ここをご一緒に考えてみたいと思うのです。
 それでは、これからの文章は少し長くなりますが、お読みになれば、これからの日本の時代と社会の中で生きていく「女性」の立場にとって有意義であるはずですので、がんばってお付き合いください。まず、考えてみたい初めの手がかりは、Pさんのお書きになったお手紙の中の次のような点です。

「25歳の時、一歳上の男性と恋愛した。一年間、と短い期間だったが、いっしょうけんめいだった」
「彼は“家業”を継いでいた。半年たった頃、お互いに結婚を考えた」
「破局の原因は、結婚にあたり彼の両親との同居の提案にあまり賛成しなかったからである。なるべくなら同居を避け、もし同居するならば家の中のいろんな部分を分けて欲しい、と要求した」
「自分の側の親戚からのつよい反対があった。これには自分も、自分の両親も耳をかさなかった。しかしこの伝えた反対意見が、彼と、彼の両親を傷つけることになった」
「この二つのことで、彼の両親が、彼を説得して自分と別れさせようとした。彼の気持ちは変わった。自分は泣く泣く別れた」
「彼の最後の言葉は“恋人としては理想的だった”、である。また、彼の自分への評価は“よく尽くしてくれる”“素直に言うことをきく”“優しい”“暖かい”“行動する前からこわがったり、人の話を聞いて神経質になったりする”、ということだった。
 たしかに自分は、神経質で『彼』に『安心』を与えつづけることができなかったのではないか?と別れた今、思える」

 Pさんの自分の「恋愛」について書かれている具体的な情報は、ざっとこのようなものです。ここに見られる情報の不足が、“現在の日本”の時代と社会の中の「女性」の「結婚」や「恋愛」の位置や現在性について考えてみたいと思わせたきっかけの一つです。
 そこで、Pさんから伝えられている「恋愛」に関係があると思われる情報を整理してみます。
●家族構成…父(55歳)専門学校卒。母親(50歳)高校卒。自分(26歳)短大・英文科卒。兄(30歳)大学卒。弟(18歳)専門学校在学中。
●Pさんご自身にかんすること…職歴は勤めて6年の会社員。「仕事の内容は不明」。初潮は「中学一年生」の二学期。性体験は無い。オナニーは「実行」している。
●生育歴について…両親は「見合い結婚」である。母親は、家業を継いだ父親の家に嫁いできた。自分も兄も、父方の祖父母と同居の期間中に生まれた。母親は、気性の激しい祖母に「精神的、肉体的苦痛」を与えられたという。



[2025/08/02 18:20] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子