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話をする人の顔、目を 見るのが怖い、という症状 がある。 「正視恐怖症」といわれて きた。 人と話すときは、極端に ソッポを向く。 横だの上だの下だのを 見て話す。 なぜか、パソコンやスマホの 画面は見ても平気。 だから結婚しても緊張の 日々となる。 職場はガマンと苦痛の 毎日。 原因と対策を教える。
《相談の事例・わたしは、会話のときに相手の目を見ることが怖くて、見れません。人と話すと、相手の目に意識がいって何を話しているのか、全く分からなくなります》 (大庭孝子(仮名)、45歳、無職)
わたしは、中学1年のときに国語の授業中、教科書を読むように、教師から命じられました。 読んでいると、誰かがクスクスと笑っているのが聞こえました。 すると、教科書を読んでいるわたしは、息が詰まり、息苦しくなりました。 口の中につばがあふれてとうとう読めなくなりました。 わたしは、授業中に本を読むのが恐怖になったのです。 高校生のとき、先生から話しかけられました。進路のことについて尋ねられたのです。 このとき、先生の目が気になり、うわの空で話しました。 このときから人の目を見ると怖いと恐怖心をかんじるようになりました。人の顔を正視できなくなったのです。
大学を卒業して商事会社に就職しました。仕事はパソコンを扱っての事務でした。わたしは隣の席の男性が気になって体をガチガチに固くして神経を使って仕事をしました。人の目がとても気になって、人とはほとんど話しませんでした。人と話すと相手の目に意識がいきます。 まわりの人は、わたしが人の目を気にしていることを分かって避けるようになったのです。
わたしは、人と話をするのが辛いので、男の人から誘われると黙ってついていきます。 そんな男の人のひとりから結婚を申し込まれました。 |