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吉本隆明が『共同幻想論』 (角川ソフィア文庫)で「黙契」と 「禁制」を説明している。 日本語は「動詞文」なので、 「動詞の言葉」が「黙契」と 「禁制」をつくる。 日本語には「動詞の 言葉しかない」ことは、 国語学者・大野晋が 説明している。 日本は、明治以降、 欧米から名詞、抽象名詞の 言いあらわす産業、 政治、法、社会 制度を輸入した。 しかし、動詞の言葉が つくる「黙契」と「禁制」の 言葉は変らずに つづいている。 現代の日本人は、漢字・ 漢語の「訓読み」が 証明するように、「社会参加」を モノマネ(模倣)でおこなっている。 このモノマネが、日本人に 特有の崩壊をつくり出している。
●認知症(痴呆症)に突入する前に知っておきたいことまとめ
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、日本人の認知症(痴呆症)はどんなふうにつくり出されるのか?を、現ゼミ生の皆様とご一緒に考察してきました。 大野晋は『日本語の文法を考える』(岩波新書)、『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)で「日本語とは動詞の言葉しか無い」ことを説明しています。 日本人が名詞、抽象名詞と思い込んでいるものは、「動詞の言葉」をアメ細工のように加工したものです。 ふつうにいうと偽(ぎ)の名詞です。これが日本人の「黙契」です。 「黙契」とは、ニセモノの言葉のことです。 |