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何年も勉強しているのに試験に合格しない人は少なくない。 自信がなくなり、諦めようか、自分に合う人を探そうか?とも。 父親に暖かいまなざしを向けたら自信がついたという不思議な物語。
勝野女神子さん(仮名・30歳)は、中学2年生のときに、高校2年生の男の子がとても好きになりました。通学はバスでした。タバコ、お菓子、雑貨、食品を売る店の前がバス停でした。このバス停からバスに乗るために高校生の男の子が5,6人やってきます。好きになったのはその中のひとりです。暗いかげのあるまなざしや憂うつそうな動作に惹かれました。 「好きです。付き合ってください」と勇気を出して告白しました。 その高校生は、ちらっと横目で見て「お断りだよ」と言いました。 一緒にいた他の高校生は見て見ぬフリをしていました。
「バカにしてますよね。いくら気に入らなくても、もう少し言いようってものがあるじゃないか。このやろう!!」 と勝野女神子さんは話します。
高校1年のときに、大学生の男性が好きになりました。兄が通っている大学の大学祭に行ったときに出会いました。 「相手の男性は21歳でした。顔を見たときに、はっきりとこの人はわたしに好意をもっている!!と分かったのです。話をしてみると、わたしもその人に好意をもっていることが分かりました。 でも、バス停の前でフラれた男性のことが忘れられなかったので、大学生の男性の期待には応えられなかったと言います。
勝野女神子さんは、現在、自宅で税率の試験のための勉強をしています。受験浪人です。5科のうち、2科は合格しました。 残りの3科がなかなかクリアできません。 家にいると父親のことがどうしても気になると言います。父親のことが気になるあまり、大学も2年間で中退しました。 「高校2年生のころ、母親から、両親の離婚のこと、どう思う?と聞かれました。わたしは、兄もいるし、子どもが独立するまで離婚しないでよ、とつよく言いました。 今、こう言ったことをすごく後悔しています」。 勝野女神子さんは、父親について、親父、ハッキリ言って1日も早く死んでしまえ!!と思うと言います。 父親は、母親に暴力をふるい、毎日暴言をあびせます。それを見てきた勝野女神子さは、父親を憎む気持ちでいっぱいになりました。離婚しないでと言ったことでは、母親に申し訳ない気持ちがいっぱいですと言います。 |